テーブルを彩る朝食
人気を博すモーニングサービス

大学生の朝は忙しい。ばたばたと支度をしているうちに朝ごはんを抜いてしまう学生は少なくないだろう。そんななかで最近、モーニングサービスというものが人気を博している。

三田キャンパス近くに位置するル・パン・コティディアン芝公園店。ここでは、7時半からモーニングサービスを提供している。

オムレツ、ブレッド、サラダ、ジュース、コーヒーまたは紅茶がついた一番人気のブレックファーストセット。これらを始めとして、オーガニックのパンを使った優雅な朝食を、緑あふれる庭園に囲まれた店内で食べることができる。

落ち着いた雰囲気でゆったりとした時間の流れる店内の中心に、大きく長いテーブルが据えられており、常時10種類のジャムやスプレッドを試すことができるジャムバーがある。

この長いテーブルは同店がベルギーで創設されたときから存在しているブランドのアイコン象徴の「コミューナブルテーブル」だ。相席をする形のこのテーブルで隣り合った見知らぬ誰かと時間を共有して欲しいという思いからすべての店舗に置かれているものである。

慌てて家を出て、コンビニでパンを買っては急いで詰め込む生活からは決して生まれることのない余裕を、このコミューナルテーブルは演出してくれる。店舗でしか味わえない独自のコミュニケーションを演出してくれるのだ。

同店の看板メニューの一つでもあるタルティーヌ。いわゆるオープンサンドのことだが、本来タルティーヌとは「塗る」という意味を持つ。

「朝食は一日のうちで最初で最大のエネルギーになるもの。朝にしっかりと栄養を摂ることは元気に過ごすためには一番大事」と語るのはル・パン・コティディアンの茂木彩友美さんだ。

「これから卒業論文や就職活動が本格化していく中で体力を使う時期に入ってきているはず。充実した日々にするためにも朝にひと切れのパンだけでも食べる習慣をつけてほしい」と三田キャンパスに通う学生へ呼びかけ、「今朝食を食べていない人も食べ始めればその重要さに気付くだろう」と話した。

ル・パン・コティディアン芝公園店は地下鉄三田線御成門駅から近場に位置する。授業が始まる前に少し足を伸ばして爽やかな朝のひとときを楽しんでみてはいかがだろうか。(向井美月)