学生時代は生理学の本を多く読み、論理的に考察をしながら勉学に励んでいたという。一方で「医学部混声合唱団」に所属していながら、山登りにも興じていた。最近はジョギングやヨガをして体を動かすことが好きだそうだ。9人いる学部長の中では唯一の女性だが、その性格は非常に活発である。
様々な変遷を経て発展してきた看護医療学部は、3年後の2010年には、設立から10周年を迎える。学生の学習支援の充実、臨床教育体制の構築、教育と研究の融合による学部教育の発展、常置委員会活動の充実、大学院教育との連携の、5つの運営方針を掲げている。これらをこなすためにワークライフバランスを保つ取り組みをすることが重要だと強調した。その一方で、教員は学生がいかに効率良く学び、研究ができるためのサポートをしていけるかが課題である。また、様々な人と出会って、人間として学んでいく新しい教育が今後必要であるとして、遠隔授業の発展の必要性も説く。
学生に対して「慶應義塾の独立自尊の精神を持つことを期待している。そのためには、自分の考えを積極的に表現し、周りの人と相互作用し、認識し合い、それが次のステップに繋がり、自分の可能性に気づくチャンスとなる。そして、目標を持ち、現状を変革していく勇気を持って、困難に取り組んでほしい」と。
今後の学部発展に向けて、「一歩一歩着実に進めて行きたい」と話した。
(舟橋美奈子)