慶應義塾大学体育会蹴球部が、今季「フリーペーパー」作成という新たなプロモーション活動に乗りだした。

 これは、関東大学対抗戦における学生の集客力向上を狙い、「ラグビー協会主導ではなく、自分たちで何かを発信していこう」(蹴球部・荒井主務)という部員の考えから生まれたものである。11月23日の早慶戦に向け、三田・日吉キャンパスの中庭で、チケットの販売と共に、蹴球部部員自ら配布活動を行った。

 フリーペーパーは見開き4ページ。表紙には、栗原徹氏(01年卒、現トップリーグ・サントリーサンゴリアス所属)や青貫浩之氏(07年卒)ら、慶大蹴球部を鮮やかに彩ったOBの、自らの学生時代のエピソードを交えた寄稿文が掲載されている。見開きの部分では、2007年度秋季結果を、試合写真を交えながら紹介。その他、慶大蹴球部の歴史と沿革、部員に一日密着取材、そして女子マネージャーインタビューと、ラグビーファンならずとも、見所の多い内容となっている。

 こういった部員たちの地道な取り組みが、試合の観客動員アップにとどまらず、慶大内でのラグビーの裾野拡大に繋がることを期待したい。

(安藤貴文)