宿敵・早大に完敗喫す
明大戦 先月3日 ○24-18 宮川が復帰 粘りの逆転勝利
「負けられない戦いだった」。両大学の監督・主将がそう振り返った慶明戦。慶大が序盤の劣勢を盛り返して24―18の逆転勝利。大学選手権出場に向けて大きな1勝を収めた。
前半、慶大は思うような試合運びが出来ない。パスをつないでも大事な局面でミスをしてしまい、もどかしい展開が続く。スコアも0―15と、得点を奪えない。しかし前半終了間際、WTB服部(総3)がトライを決め、後半での逆転に望みをつなぐ。
前半とは一転、後半は慶大がペースを握る。3分にCTB石橋(環3)がトライを決める。慶大は、明大の反則からチャンスを作り、9分にはSO宮川(環4)のPGが決まり逆転。この後、さらにトライを決めて明大を突き放す。
終盤になると明大に押し込まれる場面が増えたが、「厳しいけど耐えよう」と、復帰を果たした宮川主将がチームを鼓舞する。PGで3点を献上したものの、慶大リードのままノーサイド、勝利を手にした。
早大戦 先月23日 ●7-69 攻守振るわず 敢え無く敗退
明大に勝利し迎えた早慶戦。慶大は早大の猛攻を止めることができず7―69と完敗を喫した。
序盤、慶大は開始早々から好位置でラインアウトを得るも失敗。これを早大が速攻に転じ、最後は小倉にトライを奪われ先制を許す。続く9分には中央突破され再び失点。その後も立て続けに得点を奪われ前半だけで6つのトライを許す。
一方慶大は敵陣内に攻め入り、決定的な場面を作るもミスを連発。それでも前半終了間際、ラインアウト後の混戦からFW森川(環3)が抜け出しトライ。得点を奪って前半を終える。
しかし後半も慶大は要所で反則を犯すなど負の流れを断ち切ることができない。また守備陣も早大の勢いを止めることができず後半も早々に連続で失点。
さらには日本代表の藤田から3連続トライを奪われるなど早大の猛攻を最後まで抑えることができず、慶大攻撃陣もわずか1トライと沈黙し完敗。今試合の敗戦により、帝京大と同率での優勝を逃した。