体制作りに難あり

全塾協議会は今年度も、園遊会の公式開催を見送ることを明らかにした。会の運営を担う園遊会実行委員会の組織固めにつまずいたためだ。

園遊会とは卒業式後に開かれるパーティーのことである。園遊会運営団体による金銭の不祥事や閉会後の塾生による迷惑行為などが問題となり、2008年を最後に公式開催されていない。

全塾協議会は園遊会を復活させるべく、下部団体である園遊会実行委員会を中心に動いてきた。だが、園遊会を適切な形で運営することが難しいという報告を同委員会から受け、中止が決まった。

中止決定の理由としては準備の人手不足をはじめ、会場の警備や財政面について大学側と折り合いがつかないことが挙げられる。実行委員会の組織作りの段階に問題があることが露見した形だ。

来年度以降の園遊会開催について、全塾協議会事務局長の伊藤涼太さん(法4)は「慎重に進めていきたい」と述べた。財政面や運営面における懸念をなくし、継続的に会を運営できる体制が整えば、全塾協議会としても会を復活させる意向だ。

近年は、有志団体によって非公式に園遊会が開催されてきた。しかし今年度の現段階ではそのような動きは見られないという。