親子で楽しめる三田祭を目指して、長くその活動を続けている団体がある。児童文化研究会の運営する託児所だ。
この団体は、毎年三田祭での紙芝居や人形劇、工作などで子どもたちを楽しませることに全力を注いでいる。普段の活動では、月に一度ワンダーフォーゲル部との合同企画として新潟の山荘で子どもたちと触れ合っている。この活動は50年以上も続いており、例年多くの地元の小学生が参加している。
ブース内では子どもたちとスタッフが紙工作をしており、一つ一つ終わっていく作業に子どもたちは満足げな表情を浮かべる。それを見たスタッフも笑顔になるという。
託児所に子どもたちを預けた親からも評判は高い。「子ども用の企画が多くない学園祭で、このように子ども主体で楽しめる企画があることに感謝を示してくれる」と大澤正彦さん(理3)は語る。
子どもたちへの繊細な気遣いで溢れた託児所の雰囲気はとても温かった。 (松本菜穂子)