指先で自由自在に操られるペン。小さくとも、その動きはダイナミックで、観客はただのペンであることを忘れて思わず見入ってしまう。
三田祭においてペン回しの魅力を味わえるのは、院校舎4階344室の片隅に部屋を構えるペン回し研究会のブースだ。ペン回しの歴史の紹介のほか、訪れた客に基本の技を伝授する講座や、所員による技の披露などを行っている。
慶大のペン回し研究会は、今年の6月にフジテレビの「森田一義アワー笑っていいとも!」番組内にて公認サークルとして認定され、代表である三須雄介さん(経2)は世界大会に出場するなど、腕は確かだ。
普段の活動は、教室で1時間半ほど練習し、上級者が初級者に技を教えたり、上級者同士で腕を磨きあったりしているという。1・2年生のみで構成され、人数も8人と小規模であるため和気あいあいとした雰囲気の中、練習に励んでいるそうだ。
一見、ペン回しは難しそうに見え、器用でなければできないと思われるかもしれない。しかし、「初心者でも30分かければ、中指のまわりでペンを一回転させるノーマルという技はできるようになりますよ」と三須さんは語る。
アットホームな空気の中でペン回しの技を身に着け、かつ世界レベルの技を堪能できる。一風変わったパフォーマンスを楽しんでみるのはどうだろうか。(阿久津花奈)