先月23日、日吉キャンパスにおいて、弁護士で『憲法ガール』の著者である大島義則氏による講演会が行われた。

今回は「『憲法ガール』の読み方・使い方」と題して開催。司法試験の受験を目指す学生を中心に、多くの慶大生が聴講に訪れた。

まず、講演の前半では『憲法ガール』出版の経緯と、その読み方について説明が行われた。

過去に出題された新司法試験の問題を口語体で解説する『憲法ガール』は著者のブログが書籍化されたもの。著作に至った経緯について大島氏は、「新司法試験の出題者の意図に沿った解説の必要性を感じたから」と述べた。

また大島氏は、司法試験の問題に取り組むにあたって「判例をはしごにする」という考え方を紹介。問題に対して、具体的な裁判の判決を用いて考察することで、抽象性の高い憲法の条文だけからは見いだせない論点を見つけられるという。

講演の後半では、大島氏が、平成25年度の新司法試験の問題を解説。「出題意図に沿った問題への取り組み方」について強調した。