課題修正で攻守に勢い

筑波大戦 ○20-12 リード死守し王者から金星

関東ラグビー対抗戦が開幕。慶大は初戦、昨年の対抗戦王者の筑波大と対戦した。

前半、筑波大に攻め込まれ12分にモールから中央突破を許し先制される。慶大もペースを徐々に取り戻し21分、敵陣中央から展開しスペースを作ると最後はWTB下川(商3)が左サイドを走り抜けトライ。続く26分、筑波大の反則からペナルティーゴールを選択。これをSO宮川(環4)が落ち着いて決め逆転に成功する。さらに前半終了間際、児玉がトライを決め差を広げる。

後半、好機を作るもミスを連発。しかし14分、慶大のラインアウトから中央へ展開するとFL木原(総3)がタックルを受けながらも決死のトライで勝利を一気に引き寄せる。 慶大は追加点を狙うが、反対に35分に右サイドを突破され失点を許す。それでも集中を切らさなかった慶大は、相手の猛攻を凌ぎそのまま試合終了。20―12と昨年の王者相手に大金星を挙げた。

試合を終え和田監督は「練習でやってきたことを出して勝利を勝ち取ることができたのはうれしい。まだ対抗戦は始まったばかりなので次の試合に向けて頑張っていきたい」と語った。

日体大戦 ○56-12 主力欠くも9トライで圧勝

初戦で前年度対抗戦優勝の筑波大に勝利した慶大は日体大と対戦。

主将宮川(環4)が不在の中でも、56―12で開幕2連勝を飾った。

前半8分に先制トライを奪った慶大。しかし、FL濱田(総4)は「ボールをもらう意識が強くなりすぎて、攻撃のテンポが上がらなかった」と振り返る。前半終了時点でのスコアは18―7。3トライでリードを広げるも、攻撃面に課題を残して試合を折り返す。

迎えた後半、開始早々の1分にSO佐藤(環4)がトライを奪う。この得点を皮切りに、慶大は後半だけで6トライの猛攻を見せた。また、猛攻の甲斐もあり、相手に許したトライは2つのみであった。

対抗戦初先発となったWTB関東(総3)は「スピード、強さ、ステップ」を武器に2つのトライでチームの勝利に貢献。ほかにも多くの選手が対抗戦の舞台を経験できた試合となった。