三田キャンパス

多岐に渡る専攻の道
文学部の学生が日吉キャンパスで過ごすのは1年のみと他学部と比べて短く、2年生からは三田キャンパスで各専攻に分かれることになる。日吉での最初の1年間は、語学科目と幅広い視野や教養を培うために総合教育科目を学び、2年生からの専攻を決める準備期間でもある。
文学部には、哲学、倫理学、美学美術史学、日本史学、東洋史学、西洋史学、民族考古学、国文学、中国文学、英米文学、独文学、仏文学、図書館・情報学、社会学、心理学、教育学、人間科学の17の専攻があり、三田での3年間は各専攻で過ごすことになるので専攻の決定は慎重に行いたい。3年生では、専攻ごとに開始時期は異なるものの、研究会(ゼミ)に所属してより具体的なテーマをもって学び、4年生では学習及び研究の集大成として卒業論文を作成する(英米文学、社会学、人間科学には非卒論コースもあり)。
専攻は学生数が10人程度から100人を超えるものまでさまざまで、学生や教授、授業の雰囲気などもそれぞれに特色がある。
専攻を決定するにあたりガイダンスはもちろんのこと、各専攻の先輩などから直接話を聞くことも重要である。そこで、英米文学専攻に所属する好永大祐さん(文2)に話を聞いた。「文学部は多くの専攻があり、さまざまな学問への道が開かれているところだ。専攻に進むまでの1年間に本当に自分がやりたい分野をじっくり考えられることが魅力だ」と言う。所属する英米文学専攻では言語学について学び、大学院卒業後は日本の危機的な英語教育の改革に何らかの形で貢献したいと夢を語った。    (安田麻里子)