テストや課題を乗り越えて迎える夏休み。時間のある長期休暇では普段できないことがたくさんできる。その内の一つが海外旅行だ。
生協の総合旅行業務担当である中村直嗣氏によると、塾生に一番人気な海外渡航先は海外語学研修で行くカナダやアメリカ、イギリスといった英語圏だ。春休み(1月~3月)期間だとオーストラリアに行く学生も多く、昨年は1年間で200名近くの学生が渡航した。
ツアーで未知の経験を
人気なレジャー旅行先としては、1週間ほどではヨーロッパ。中でも特にイタリア、フランスに行く学生が多い。3泊~4泊ほどの期間だと、グアム、サイパン、ハワイ、台湾、シンガポールなど、近場の人気が高い。これらの国は治安が良く料金も比較的安いため、人気が集まる。一方、中国や韓国は、対日感情の悪化という状況が絡み、人気がなくなっている。
また、中村氏が勧めるツアーは生協で出している「テーマのある旅」と「コンチキツアー」だ。「テーマのある旅」は教育、社会研修やボランティアなどのテーマに沿って現地の小学校や施設を巡る旅だ。全国各地から集まった大学生と一緒に旅行するパックになっている。参加者は大学生のみなので、個人でも気軽に参加しやすいそうだ。「コンチキツアー」は、世界中の人が集まり、一緒にバスでヨーロッパやアメリカを2週間程度旅するパックだ。旅の仲間は外国人がほとんどなので英語力も鍛えられ、他国の友達もできることが利点だ。
できるだけ安く旅行をするには、料金が比較的安い9月に少人数のグループで旅行に行くことだ。早めに予約をすれば、早期割引などの特典を受けられる上に、1カ月前までキャンセル料はかからない。中村氏は旅行を申し込むのであれば7月中の予約を勧めている。 また一人旅だと追加料金がかかるプランも多く、安く旅行するならグループ旅行がおすすめだ。
円安が続き、来年度からは消費税も上がると言われている昨今。安く海外旅行に行くなら今のうちかもしれない。今年のうちにぜひ一度海外旅行に出かけてみてはどうだろうか。 (在間理樹)