6月15日から19日にかけて「フランス映画祭横浜2005」が開催された。日仏の文化交流事業として注目を集める本イベントを取材した。


 6月16日、本年度のフランス代表団を招いてのオープニングセレモニーが開催された。マルガレート=メネゴーズユニフランス会長による挨拶からはじまり、本年度フランス代表団の団長を務めるコスタ=ガヴラス監督が登場。ガヴラス監督の過去の作品をまとめた映像が流されると、会場からは大きな拍手が鳴り響いた。また、リュミエール研究所副所長のティエリー=フレモ—氏が、横浜市にリュミエール兄弟の貴重な初期映画集を贈呈。それに先立ち、会場では25分程度に編集された特別版を上映。ティエリー氏のユーモアにあふれた「解説」付に、観客も楽しんでいた。


 次いで壇上に上がった中田宏横浜市市長は、「六月を横浜のフランス月間にしました」と公言した。これにはメネゴーズ会長、ティエリー氏も賛辞を送っていた。

 今年も六月十五日から十九日にかけて、「フランス映画祭横浜」が開催される。パシフィコ横浜をメイン会場に多数のゲストが来日し、日本初公開のフランス映画を数日間にわたって上映するイベントである。


 また、昨年はシークレットゲストとして俳優の柳楽優弥くん、映画評論家のおすぎさんの登場で沸いたが、本年度は「オペレッタ狸御殿」に主演し、カンヌ国際映画祭にも特別招待されたオダギリジョーさんが登場。集まった観客はこのサプライズに大興奮であった。

(大賀洸)