早慶戦に向けて意気込む堀野主将

3勝4敗、勝ち点1。2013年春季リーグは予想以上に厳しい船出となってしまった慶大野球部。しかし華の早慶戦がまだ残っている。優勝は厳しくなったが残りの試合で慶大の意地とプライドを見せてほしいところだ。今回は堀野真主将(理4)にこれまでの戦いを振り返ってもらい、さらに来るべき早慶戦への意気込みについて伺った。

「考えが甘かった」。ここまでの試合について堀野主将は振り返る。白村選手(商4)を中心に守り、打線は打つべき人が打ち、ロースコアの展開に持ち込むことが理想だったが結果は東大戦を除いた5試合で24失点、攻撃面はわずか14得点。思う通りに事は運ばず、自分たちの野球が出来る前に優勝が遠ざかってしまった。その一方で、「これからの試合にどう臨んでいけばよいか考えなければならないと危機感が生まれたので、なんとかしてこの5試合を生かして戦っていきたい」と巻き返しに燃えている。

次に主将として意識していることを尋ねると、「まとめようとか仕切ろうということは全然考えていない」という。また今の選手たちは言われなくても行動するため口出しすることはほとんどないという。しかし「ワンプレーに対して真摯に取り組む。思っている以上に僕の言動がチームの雰囲気に関わる」と主将の影響力の大きさも実感したと語る。

ライバルである早大については「強い」と認めた上で、早慶戦は慶大と早大、それぞれ違う野球のスタイルを持った2校がぶつかり合うため「楽しみだ」と話す堀野主将。江藤監督が今年のスローガンとして掲げた「見せよう塾野球力」を一番発揮しなければならないのが早慶戦であり絶対に負けられない。「なんとかして期待に応えたい」と気合は十分だ。

最後に早慶戦に来るファンへ「この5試合であまりいい試合を見せられていないので、特に早慶戦に関しては慶應の意地を見せたい」とメッセージを送ってくれた。陸の王者慶應の復活に期待したい。 (上井颯斗)