有志 非公式へ呼びかけ

卒業式後のパーティー、園遊会を公式開催しないことが決まった。園遊会実行委員会の体制が整わなかったためだ。しかし一部では、公式でなくても卒業式後のパーティーの開催を推す声もあり、5年連続で有志での開催になる見込みだ。全塾協議会はこれには関与しない方針を示している。(堀内将大)

 

5年連続、足並みそろわず

今年度の園遊会も公式では開催しないことが、8月の全塾協議会で決まった。公式の園遊会を行わない決定は5年連続。

園遊会は卒業式後に行われていた記念パーティー。2007年度までは卒業準備委員会(園遊会実行委員会の前身)が主催し、大学公認で開催されていたが、会後の卒業生の迷惑行為が社会問題化、財政面でも不透明な点があったため、以降は大学公認ではなくなっていた。

公式開催に向け、全塾協議会の下部組織である園遊会実行委員会が動いていた。また、全塾協議会事務局長伊藤涼太さん(法3)も「内部体制がきちんと整い、健全な運営ができれば、園遊会は開催する」としていた。

今年は園遊会実行委員会委員長に3年生が就任。これまでの4年生中心の単年度的な運営を改善すべく、組織としての体制作りに尽力していたという。

それでも、1、2年生は園遊会の存在自体を知らない塾生も多く、意識の差があった。園遊会実行委員会も組織として足並みがそろわなかった。

8月、園遊会公式開催に耐えうる組織ではないと、全塾協議会で報告した。これを受け、開催中止が決定された。

4年生の中には、卒業式後のイベントを望む声も多いという。塾員からも「卒業してからも思い出すイベント」として、園遊会開催を推す声もあったという。園遊会は名前を変え、有志での開催になる見込み。

有志での開催について、伊藤さんは「全塾協議会とは関係のないイベント。塾生は参加するにしても節度をもって臨んでほしい」としている。追って大学側も同様の声明を出す見通しだ。