早慶戦も2年連続敗北探す

独走トライを決めるWTB鈴木

日体大戦 ○42-13

前半に圧倒 下位に快勝

慶大は日体大と対戦。前半に相手を圧倒する攻撃で、42-13で勝利した。

「前半から全力で戦う意識だった」(茂木主将・理4)。早々にペナルティゴールを許したが、その後は日体大を寄せつけなかった。ナンバーエイト鹿児島(経4)の2トライを含む6連続トレイで、突き放した。

前半は圧倒したが、後半はそうはいかなかった。ペナルティが増えたことで、序盤は流れをつかまれ、13分、26分にトライを許した。

後半は立て続けに10失点。嫌な流れをぬぐい切れずにいたが、途中出場の選手が奮起した。交代で入った副将の鈴木(経4)が後半31分にトライ。さらに、後半から出場の遠藤(環4)がトライを決めた。流れはつかまれたものの、後半も得点はタイとし、完勝した。

この勝利で対抗戦の戦績は2勝3敗とし、リーグ中位につけた。勝利した立大、日体大はリーグ下位。次戦の宿敵早大も、リーグ中位で下位校に勝利しているため、早慶戦がリーグ戦のゆくえを左右しそうだ。(樫村拓真)

 

早大戦 ●10-31

後半攻めこむも敵陣の攻防制せず

雨天での試合となった伝統の早慶戦。SO宮川(環3)の積極的な仕掛けからFWが前に出る攻撃により、前半を10―10の互角で折り返したが、後半は好機を生かせず10―31で敗れた。

前半はシーソーゲームだった。9分、早大ボールのラインアウトから大きく外に展開され、0―7と先制を許す。慶大も23分、相手のパスをWTB鈴木(経4)がインターセプト。60㍍以上を独走しトライ、同点に追いつく。その後、慶大WTB瀧口(文4)がPGを決めリードするも、すかさず早大がDGを決め10―10で前半を折り返した。

後半4分、相手ボールスクラムから外に展開されトライを許す。10―17と再びリードを奪われる。しかし、慶大にもチャンスが来る。敵陣に食いこみ、ゴールライン際での攻防が続いた。だが「三次以降の攻撃で、用意していた立ち位置につけなかった」(FL茂木主将・理4)ことや、パスの精度の乱れによるミスでチャンスをものにできなかった。その後も、28分にこぼれ球を拾われ独走を許し、36分にはモールで押し込まれ、トライを連取され、10―31でノーサイドとなった。

試合を振り返り、茂木主将は「疲れてきたところのプレイの正確性がまだ足りない」と今後の課題を語った。 (櫻田衛)