メディア・コミュニケーション研究所の金正勲研究会が今年度限りで解散する。金正勲研究会所属の2年生は、メディアコム内の他の研究会に移り、3年生は特例で、特殊研究が研究会の単位として認定される。
突如解散の舞台裏 制度的問題も
今回の決定は、金特任准教授がメディコム側に政策・メディア研究科での本務への集中のため、メディアコム内の研究会は今年度いっぱいまでとする願いを出したことによるものだという。
もともとメディアコムには、専任の教員と非専任の講師がいる。後者の契約は毎年更新される形だ。非専任講師の金特任准教授の場合、本務校のSFCとメディアコム、金特任准教授自身の3者で毎年合意をした上で、研究会を開講していた。本来、研究会もほかの授業と同じく、非専任の講師が持つ場合、次年度も開講されるかは毎年の判断による。
「こんなに突然…」 「新規ゼミ詳細を」
同研究会は、来年度のメディアコムの入所説明会でも発表をしていたため、現ゼミ生や入所希望者の間には「こんなに突然に解散してしまうんだ」と、驚きの声も上がっている。
また、説明会直後の解散発表、代わりに新規開設研究会の内容が発表されていないため「説明会では解散する感じがまったくなかったので、本当なのか疑問にさえ思った」「学部ゼミの選択にも関わるので、新規ゼミの詳細を出してほしい」と、不満の声がこぼれた。
メディアコム側では今後は制度の部分の説明を徹底していくとしている。いずれにせよ来年度、メディアコムが大きく変化することは間違いない。