例年措置で物価変動に対応
2013年度の学費改定案が先月19日の評議員会で可決され、正式決定した。授業料が上がり、2009年度以降入学者は文・経・法・商・薬(4年制)・SFC各学部で1万円、薬(6年制)・理工学部で2万円の値上げとなった。医学部では他大医学部の動向を考慮して据え置いた。
2013年度の学費改定については物価動向などの経済情勢や他大の学費動向などを勘案し、現行のスライド制を継続適用した。スライド制とは慶應義塾が適用を定めた指標を当年度学費に掛けて次年度学費を算出するもの。スライド制により、物価など諸価格の変動による、教育研究環境の維持・改善にかかる諸費用の増加を学費収入に反映できるとしている。
授業料のスライド指標は国家公務員の給与の対前年度アップ率に定期昇給のアップ率を加算したもの。このスライド率のアップに伴い、学費が上がった。施設設備費、実験実習費、在籍基本料については、スライド指標がマイナスとなったため、価格は据え置いた。
スライド指標がマイナスとなり、算出学費が前年度比減額の場合、学費は前年度と同額になる。そのため、学費体系に大幅な変更がない限り、学費は増額する可能性しかもたない。なお、2008年度以前入学者については、学費体系が異なるため値上げ額は異なる。薬(6年制)・理工学部に加え、薬(4年制)・SFC各学部で2万円の値上げとなった。文系4学部については1万円の値上げ、医学部については前年度と同額。