終盤の動きの悪さ目立つ
リーグ戦開幕からなかなか勝てず、苦しい試合が続く慶大。中大戦から副将の蛯名がけがから復帰し守備に多少の改善は見られたものの、悪い流れを変えるには至らなかった。1部昇格を目標に掲げていたが、3部との入れ替え戦出場が現実味を帯びてきた。 (小林知弘・中澤元・森俊貴)
駒大戦 ●77-90 重要な一戦落とし昇格遠のく
2勝4敗で迎えた駒大戦。1部昇格のために絶対に負けられない慶大だったが、77―90で駒大に敗れた。 両校、前半は速攻主体で展開した。慶大は黒木(環1)のオフェンスリバウンドで、チャンスを増やす。前半を40―43で終えて、ほぼ互角の状態で後半を迎える。 第3Qに入るとその均衡が崩れた。慶大のファウルが増え、多くのフリースローを与えてしまう。伊藤(環2)のドライブで得点を重ねるものの、58―67の9点ビハインドで第3Qを終える。 第4Q、悪い流れを断ち切りたい慶大は積極的にオールコートプレスをかける。しかし流れは変えられず、77―90で駒大に敗れた。 この敗戦で3連敗となった慶大。1部昇格には暗雲が立ち込めている。
白鴎大戦 ●64-90 4Q足止まる 負けパターン
リーグ戦2勝5敗と大きく負け越している慶大。首位攻防戦に前日勝利し波に乗る白鴎大との一戦に臨んだ。第3Qまでは五分に渡り合ったが、第4Qで走り負け、64―90で屈した。 伊藤(環2)を中心に相手のゾーンディフェンスを崩し、第1Qは21―14と先行。だが、第2Qに一転して相手のゾーンに苦しみ、37―39と逆転を許す。 後半、序盤は白鴎大ペース。最大13点差まで開いたが、大元(環1)の3Pシュートや本橋(環3)のバスケットカウントで、51―56と勢いを取り戻し、第3Qを終える。 続く最終Q、序盤で2点差に詰め、逆転まで一歩と迫ったところで足が止まった。この日も、終盤で相手ガードに押し込まれ、八方塞がりになる「負け試合の同じパターン」(佐々木HC)に陥った。試合終了までの3分間で得点を奪うことができず、痛い6敗目を喫した。
中大戦 ●75-78 副将復帰も粘り負け
リーグ戦の折り返しとなる中大戦。副将蛯名(法3)がけがから復帰し、守備面に落ち着きが戻った慶大。2部で上位を走る中大に終盤まで善戦するも、75―78で敗れた。 序盤、蛯名を中心としたパスから得点を重ねる。主導権を握り、第1Qを24―18で終える。 第2Q、中大の厳しいディフェンスで得点力が著しく落ちる。開始5分間無得点が続いたが、伊藤(環2)のドライブで勢いを取り戻し、37―35で後半を迎える。 わずかな点差で迎えた第3Qは、1点を取り合う展開に。大元(環1)が内外から点を稼ぎ、59―56とリードして第3Qを終える。 一時9点差まで点差を広げ、そのまま逃げ切りたかった慶大だが、連続失点を許してラスト3分で73―73の同点に。互いに1点を取り合う展開になるも、75―78で中大に敗れた。 3部との入れ替え戦も見える中、「落としてはいけない試合をしっかり取っていく」と佐々木HCは後半戦への意気込みを語った。
東洋大戦 ○86-79 後半初戦白星 守備に安定感
全日程の半分を終え、2巡目の対戦に入ったリーグ戦。「これを落としたらもう先はない」(佐々木HC)と重要視した東洋大との一戦を慶大は86―79で勝利した。 前半、慶大は守備が安定し、蛯名(法3)のリバウンドや伊藤(環2)のスティールから生まれたチャンスを得点につなげていく。しかし、第2Q終盤から多くのミスショットで得点が滞り、前半を43―41と差を詰められて終える。 後半、一時東洋大に逆転されるも、再び守備に安定感が出てきた慶大は、大元(環1)が3本の3Pシュートを決め、点差を一気に拡げる。 この日も終盤、「良いプレーの継続ができない」(佐々木HC)と守備が乱れ、一時2点差まで詰め寄られたが、伊藤のバスケットカウントで突き放し、後半戦の初戦を勝利で飾った。
法大戦 ●78-83 ファウルで自滅 痛い逆転負け
リーグ戦2勝5敗と大きく負け越している慶大。首位攻防戦に前日勝利し波に乗る白鴎大との一戦に臨んだ。第3Qまでは五分に渡り合ったが、第4Qで走り負け、64―90で屈した。 伊藤(環2)を中心に相手のゾーンディフェンスを崩し、第1Qは21―14と先行。だが、第2Qに一転して相手のゾーンに苦しみ、37―39と逆転を許す。 後半、序盤は白鴎大ペース。最大13点差まで開いたが、大元(環1)の3Pシュートや本橋(環3)のバスケットカウントで、51―56と勢いを取り戻し、第3Qを終える。 続く最終Q、序盤で2点差に詰め、逆転まで一歩と迫ったところで足が止まった。この日も、終盤で相手ガードに押し込まれ、八方塞がりになる「負け試合の同じパターン」(佐々木HC)に陥った。試合終了までの3分間で得点を奪うことができず、痛い6敗目を喫した。
関学大戦 ●71-75 上位陣前に2敗 入替戦近づく
「法大戦と関学大戦で最低1勝はしないといけなかった」(佐々木HC)。関学大との接戦を71―75で落とし、3部降格にまた一歩近づいた。 前半はリードを許しながらも点差を保ち、ついていく展開。第2Qでは伊藤(環2)が個人突破で得点を重ねる。ブザービーターでこのQをしめ、スコアを36―38の2点差とし、後半に弾みをつけた。 今節では後半も守備が大崩れしなかった。後半16得点を挙げた権田(政2)を中心に攻めの姿勢を見せ、接戦に持ち込む。2点差を追いかけ、残り40秒で逆転を狙った伊藤の3Pシュートは惜しくもリングに弾かれる。 関学大の背中をとらえきれなかった慶大。上位陣との対戦を控えるだけに、痛い敗戦となった。