当日は多くの来場客で賑わいを見せた

慶應義塾は、総合政策学部・環境情報学部・看護医療学部を対象としたSFCオープンキャンパス、薬学部を対象とした芝共立オープンキャンパスを通常規模で開催した。昨年は節電のためSFCのみでの開催となったが、今年度は夏季の電力事情を考慮し節電対策を一部引き継いだ上で開催に踏み切った。また、日吉でも全学部を対象としたオープンキャンパスが予定されている。      (小町栄)

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総合政策学部・環境情報学部・看護医療学部を対象としたオープンキャンパスが、先月31日、SFCで開催された。当日は学部説明会や模擬授業、学生による催し物などが行われた。また、先月28日には芝共立キャンパスで薬学部対象のオープンキャンパスが開催された。昨年度は節電要請により開催規模を縮小したが、今年度は通常の規模での開催となった。
慶應義塾は昨年度、東日本大震災による政府の節電要請から、対象学部を限定し、SFCのみでオープンキャンパスを開催する特例措置を取った。さらに、その開催規模も縮小するなど、徹底した節電対策を講じた。
しかし、今年度は例年通りの規模で、日吉では全学部を対象としたオープンキャンパスを、矢上・芝共立・SFCでは各学部を対象としたオープンキャンパスを開催することとなった。
今年度、SFCでは使用校舎を集約して冷房などの電力使用を抑制。その上で開催時間を通常通りに戻し、模擬授業の回数を昨年度より増やすなど、節電を意識しつつ、例年通りの内容となるように配慮した。また、来場者の熱中症対策として医師を常駐させるほか、全ての来場者にペットボトルの飲料水を配布した。
来場者が学部の授業を実際に体験できる模擬授業では、総合政策学部・環境情報学部での学びの基本となるデザイン言語・プログラミング言語・自然言語(外国語)といった3つの言語に関して、入門的な講義を行った。
また、オープンキャンパスの運営には慶大の塾生自身や卒業生が積極的に携わった。SFCでは、有志で募られた学生ガイドによる学生ガイドステージやキャンパスツアーが行われた。来場者に塾生自身を見てもらうことで、SFCを知ってもらう狙いがあるという。
学生ガイドステージではSFCでの学生生活やサークル活動、授業などが映像などを使用しつつ紹介され、来場者が大学生活を具体的にイメージできる内容となっていた。また、SFCの卒業生と学部長らの対談形式による卒業生セッションも行われた。塾生時代の経験談や進路選択について対談し、来場した大学受験を控えた高校生やその保護者たちが将来について考える機会を提供した。
先月28日には、芝共立キャンパスで、薬学部を対象としたオープンキャンパスも開催された。同キャンパスにおいても、使用建物の制限や医師の常駐などの節電・熱中症対策が講じられた上での開催となった。
当日は学部説明会、模擬授業、個別相談会、キャンパスツアーが行われた。特に模擬授業は立ち見が出る程の盛況ぶりで、来場者は熱心に耳を傾けていた。