―業務内容
一言で言うと、学内の仕事の中で「先生方が直接担当する教育・研究以外の業務全般」を担当しています。
職員部門は大きく分けると学事(学生)部門、人事、経理、管財等の法人部門、研究支援部門、その他、メディアセンター(図書館)、病院、一貫教育校などから構成されています。採用された職員は、一部の専門性の高い職場を除いて様々な部署での勤務を経験します。部署やキャンパスが変わるとまるで転職したような感じになることもあります。
―業界の特徴
学校は非営利の組織であるという点が、一般企業との一番大きな違いです。したがって、仕事の目的は利益を上げることではないのですが、経営を意識しないといけないという現実もあります。だからこそ、学校で働く人は常に問題意識を持ち続けていくことが必要だと思っています。
1990年代から続いている大学改革によって、情報公開や認証評価制度など大学や職員に求められるものが多くなっています。これからは政策の変化についていく柔軟性や企画力がますます業界全体で必要とされていくでしょう。
―職場としての校風
風通しが良いです。役職者にも「さん」づけで呼ぶといった習慣があります。スタンドプレーは禁物ですが、業務の改善などについて若手の声が受け入れられやすいところもあります。
―求める人材
一概には言えませんが、2011年度採用時は「自ら働きかける実行力」、「人と人との信頼関係・人間関係を大切にする姿勢」、「根気強く、困難に立ち向かえる覇気」の有無などを重視しました。
実務面においては慶應義塾に詳しいと便利かもしれませんが、特に慶大出身だからといって採用が有利になることはありません。
―就活生へのアドバイス
業界の研究を怠らないといったことは当然ですが、大学職員(学校職員)を目指すにあたって特に独自の対策を立てる必要はないと思います。
就職先というのは、人生の大部分を費やすことになる場。自分が何のために働きたいのか考えて悔いのないように就職活動を行ってほしいと思います。
聞き手=花田亮輔