アートを通して打ち解ける二人
アートを通して打ち解ける二人

 西校舎地下一階ロビーにひときわ鮮やかな貼り絵が現れた。via art 2010では体験型アートを楽しむことが出来る。
 モチーフは「アートと社会を結ぶこと」。そう話してくださったのは東京造形大学大学院で版画を専攻している鈴木智香子さん。映画や美術展のチラシ、鈴木さん自身が作成した美しい版画などを自由に切り、壁にのりで貼り付けていく。まるで子どものころにした図画工作のようだ。
 「頭で考えるだけでなく、手を動かして紙を切ることでアートを楽しんでほしい。古いチラシを使うことで、美術展や映画に行くきっかけにもなる」。鈴木さんは続ける。「私の目指すアートは皆が共有できる空間を作ること。今回のvia art 2010で、一人でも多くの人がアートを通じて空間を共有してくれると嬉しい」。
 老若男女問わず、見ず知らずの人と一つの作品を作る。あなたも自由な気持ちでアートを楽しんでみたらどうだろうか。
(米田円)



『via art 2010@西校舎B1Fロビー』