慶大の1・2年生が多く在籍する日吉キャンパス。広大な敷地を歩き回る学生たちは、どこで昼食を取っているのだろうか。今回は、数多くの塾生に利用されている食堂に焦点を当て、その魅力を探ってみた。
日吉キャンパスには、主に二つの食堂がある。一つは大学食堂棟の1階にある「遊遊キッチン(生協食堂)」、もう一つは2階に位置する「グリーンズマルシェ」だ。今回の記事では、2階の「グリーンズマルシェ」に注目し、そこで提供される料理や特徴を紹介する。
まずはグリーンズマルシェのおすすめから
―鶏竜田揚定食(570円)
グリーンズマルシェの中で、長年塾生から支持を得ている「鶏竜田揚定食」。写真からも伝わるように、ジューシーな鶏肉としっかり揚げられた衣が合わさり、カリッとした食感が楽しめる一品だ。付属のドレッシングをキャベツとともに食べれば、揚げ物特有の脂っこさが和らぐ。さらに、ふっくらと炊かれたご飯と温かい味噌汁がセットになっており、栄養バランスの取れた食事ができる。価格は570円と学生に優しいお手頃な設定。ボリュームとバランスを兼ね備えた「鶏竜田揚定食」は、グリーンズマルシェのおすすめメニュー。迷ったら、まずはこの定食を試してみてはいかがだろうか。
(濱陽貴)
―金ちゃん焼肉(680円)
金ちゃん焼肉は目の前で肉を焼いてくれるので、焼き立ての香ばしさを存分に楽しむことができる。こんがりと焼かれたお肉はジューシーで、噛むたびに口の中に広がる旨みが絶品だ。ご飯との相性も抜群で、一口ごとに焼肉とご飯を一緒に頬張れば、さらに美味しさが際立つ。付け合わせのもやしとキムチもさっぱりとしていて、お肉の旨味を引き立てている。ボリュームも十分で、しっかり食べたい人にも大満足の定食である。グリーンズマルシェさんおすすめの金ちゃん焼肉をぜひ味わってほしい。
(和田圭太)
ここからはSaboten3連発
―味噌カツ丼(750円)
丼ぶりからはみ出すほどにのったとんかつ。たっぷりかかったソース。ソースが染み込んだご飯。ソースととんかつの相性は抜群で、ご飯がよく進む。最初の一口から最後の一口まで、飽きることなく食べられる一品である。他のメニューよりやや高めであり、ついつい避けてしまう塾生も多いのではないか。しかし、さすが「さぼてん」。間違いない味でお腹を満たしてくれる。少し贅沢したい日に、ボリューム満点の丼ぶりを食べたい日に、さぼてんの味噌カツ丼はいかがだろうか。
(柿崎愛葉)
―東京レトロ勝丼(750円)
懐かしい雰囲気を味わえる「東京レトロ勝丼」。普通のカツ丼と何が違うのだろう。カツをめくると下には目玉焼き。こんな組み合わせを食べたことがあるだろうか。注目すべきはさぼてんの衣だけではない。柔らかいご飯、プルンとした玉子の食感。美味しいのはもちろん、一口一口変わる味や食感を楽しめるのは「東京レトロ勝丼」だけだ。親しみやすさと特別感を両立させたカツ丼で、食べるだけでタイムスリップ気分が味わえる!
「カツ」丼ではなく「勝」丼。勝利を掴みたい塾生諸君!今すぐ食堂2階のさぼてんへ急げ。
(宮下莉沙)
―ロースカツ定食(820円)
日々ベジファーストを心がけている筆者は最初にキャベツを頬張ったが、シャキッとした食感に思いがけず驚いた。続いてお待ちかね、メインのロースカツに移る。さすが看板メニューだけあって、サクサクの衣と脂身の少ないカツはまさに「逸品」だ。白米とお味噌汁のセットも相性抜群でとても嬉しい。また、さぼてんには専用のイートインスペースがあることをご存知だろうか。慌ただしい昼の食堂内にあるが、一壁隔てたイートインスペースでは落ち着いてカツを味わうことができる。塾生諸君もぜひ、イートインスペースでロースカツ定食を堪能してみては。
(前田真子)
ラストは期間限定メニュー。期間限定のメニューもグリーンズマルシェの魅力だ。
―オムライス(580円)
12月23日〜25日限定販売のオムライスは長蛇の列ができる人気メニューだ。フワフワで厚みのある玉子は見た目からして食欲をそそる。ソースのしっかりとした味付けと玉子のふんわり感が絶妙にマッチして良いクリスマスの思い出になるだろう。3日間毎日異なった味付けが提供され、デミグラスソースやトマトソースなどが楽しめる。「家庭的だが贅沢」というオムライスの魅力を再確認した。お目にかかることは少ないが、運よく出会えた方はぜひご賞味いただきたい。
(狩谷東之介)
さて、ここで食レポは一区切りとするが、グリーンズマルシェが他団体と頻繁にコラボ企画を開催していることをご存じだろうか。
例えば、食券機の列に並びながら「どの料理を選ぶべきか」と迷う留学生向けに作られた英語メニューがある。食券機近くのQRコードを読み取ると、画面に英語のメニューが表示される仕組みだ。これは、慶大商学部の総合教育セミナー「地域との対話」留学生班による取り組みである。料理名だけでは何かわからないメニューに対して、留学生たちはこの案内を見て安心して料理を選ぶことができるだろう。
さらに、塾生会議や100円朝食を実施する慶應義塾大学学生健康保険委員会など、学内の他団体とも積極的にコラボレーションしている点も注目すべきポイントだ。このような連携は、グリーンズマルシェを単なる食堂にとどめず、学内コミュニティの活性化に一役買っている。
いかがだっただろうか。この記事では、来年入学する新入生だけでなく、まだグリーンズマルシェを利用したことのない塾生にも興味を持ってもらえるよう、魅力
を紹介した。グリーンズマルシェは、ここで紹介した料理以外にも多くの種類のメニューを提供している。ぜひ一度訪れ、自らの目で、舌で、その魅力を確かめてほしい。