文学部の専攻志望理由書の提出期限が迫ってきている。塾生新聞会では、2年生以上の文学部生に専攻に関してのアンケート調査を行った。
この記事では、アンケート調査から得られた、文学(国文学、中国文学、英米文学、独文学、仏文学)・哲学系(哲学、倫理学、美学美術史学)の専攻に所属している学生の実際の声を紹介する。
―その専攻の志望理由は何だったか
・日本語が好きで、文学を専門にしたかったから。(国文学)
・元々日本文学に興味があったから。(国文学)
・日本語の表現に興味があったこと(二外をやらなくていいというのもちょっとだけありました笑)(国文学)
・元々本を読むのが好きだったことと、文学作品の視点からジェンダーについて考えたり昔の人の価値観や文化を学んだりするのが面白そうだと思ったからです。(国文学)
・①教わりたい教授がいる、②ドイツ関連であればなんでもできる。(独文学)
・美術作品が好きだから(美学美術史学)
・最初は社会学専攻希望だったが、人間そのものを学ぶには哲学や倫理学が必要不可欠だなと考えたため。(倫理学)
―必修の授業の内容はどのようなものか
・くずし字の翻刻、中世〜近代までの国文学作品について(国文学)
・くずし字を学ぶ(国文学)
・原典購読:くずし字を読んだり、古典説話の解釈をしたり。(国文学)
・2年はくずし字を翻刻する練習、3年は好きな先生を2人選んで、来年始まるゼミの下準備のような形で調査方法を学びつつ指定された文学作品の調査と発表をします。(国文学)
・ドイツ語、週7コマ。(独文学)
・作品を鑑賞するというよりは美の本質についての授業が多い(美学美術史学)
・フランス語かドイツ語で論文を読む授業、非常に難解だがChatGPTを駆使すればいける(倫理学)
―その専攻で学べることの中で面白いと感じたことは何か
・諸本によって、同じ作品でも所々に違いがみられるところ(国文学)
・近代文学の批評理論(国文学)
・近代文学でも説話でも、アプローチは違えども解釈を考察していく過程が楽しい。(国文学)
・作品を沢山読むというよりは、歴史の授業のような感じで文学作品の背景や書かれた当時の社会的風潮や考え方を知ることができるのが面白いです。文学と関わることであればどんなテーマでも調べられます!(国文学)
・実際に絵画を見て時代の流れやモチーフについて勉強するため美術鑑賞がもっと楽しくなる(美学美術史学)
・安楽死や中絶など倫理が実際にどう使われるのかを身近な話題から学べるのが面白い(倫理学)
―その専攻の大変なところは何か
・くずし字を読めるようにならないといけないところ(国文学専攻)
・特になし(国文学)
・慶應の国文学の先生方は古典系が専門の方がほとんどなので、古典系より近代文学に興味が傾いている身としては少しだけ選択必修で苦しむことも。(国文学)
・先行研究が大量にあるので、それを見て自分なりの考察や研究テーマを決めるのが大変かもしれないです。(国文学)
・必修が水曜1-3限で出席もあるから朝起きられない人はきつい(美学美術史学)
・難解な哲学思想と向き合わないといけないので興味がない分野だとつらい(倫理学)
―その専攻はどのような学生に向いていると思うか
・古典が好きな学生。1つの作品にじっくり向き合える学生。(国文学)
・文学が好きな人(国文学)
・日本語、国語に興味があるor好きな方。(国文学)
・深く調べていこうとする探究心がある人。(国文学)
・芸術作品が好きな人(美学美術史学)
・哲学、人間の本質に興味があって深くじっくり考えるのが好きな人(倫理学)
―その専攻の満足度はどのくらいか
(満足・やや満足・普通・やや不満足・不満足の5段階で評価)
・やや満足―希望の専攻でやりたかったことができているから。(国文学)
・満足―元々好きだった日本文学を学ぶことができるし、そこまで課題などもないから。(国文学)
・満足―日本語が好きなので楽しい。あと、個人的に他専攻よりも緩いような気が(勝手に)しているのもある。(国文学)
・やや満足―第一志望ではなかったからです。でもかなり他の専攻と比べると授業はかなり楽です。(国文学)
・満足―予想通りの内容だったため。(美学美術史学)
・やや満足―面白い授業もあるが大半は教授がダラダラと喋っているだけで苦痛な場合もある。興味が持てる分野が見つけられたら非常に楽しい学問だと思う(倫理学)
(峯和香)