陽も傾きはじめた15時10分、三田祭最終日のメインステージには多くの人々が詰めかけた。寒空の下、桃色を基調にした衣装を身にまとい登場したのは現役慶應大生で構成されたアイドルコピーダンスサークルの「さよならモラトリアム」。これまで開幕祭やKeio Girls SHOWCASEなど数々の人気企画を盛り上げた彼女たちによる、満を持しての単独ライブである。
1曲目はSUPER☆GiRLSの「Heart Diamond」。アップテンポでキュートさを全面に押し出した選曲で観客の心を強く掴んだ。
2曲目はモーニング娘。’14の「What is love?」。こちらはサイバー系のリズムでクールなダンスが披露され、改めてその高い技術力を見せつけていく。
ここでMCが入り、サークルの活動実績の紹介やSNSの宣伝、またメンバーの衣装を全て手作りしているという豆知識も紹介された。
3曲目はアンジュルムの「Uraha=Lover」。先程とは打って変わって切ない恋がテーマであり、キュートさだけでないそのギャップは観客の感情を大きく動かした。
4曲目は日向坂46の「キツネ」。素直になれない心を描いたユニークな曲に合わせ、キツネを表現したダンスパフォーマンスが行われた。ステージ前方のファンによるコールも徐々に激しさを増す。
5曲目は=LOVEの「青春“サブリミナル”」。舞台も終盤に差しかかったところでの正統派ソングに清涼感のあるパフォーマンスが合わさり、会場のボルテージは最高潮に達した。
最後の曲はNGT48の「シャーベットピンク」。ピンクの衣装にぴったり合う選曲は、まさに締めにふさわしい1曲であり、最後まで観客の興奮が冷めることはなかった。
終演後、メンバーのひかるさんが取材に応じ、今回の三田祭ステージにあたって、次のようなことを述べた。
「今年は4年生が参加できる最後の三田祭なので、一緒に踊れる機会を大切にしようと思いながら臨みました。また三田祭は一般の方に見ていただける数少ない場なので、らしさや魅力を存分に発揮し、見た人が幸せになるように心をひとつにして踊りました」
最後に、観客やファンに対して一言を貰った。「本日の公演にお越しいただいた方々、本当にありがとうございます!このステージを見て、少しでも興味がわいたら、ぜひSNSなどを検索して活動を見てみてください!よろしくお願いします!」
さよモラは今年12月11日に、アイドルコピーダンスコンテストの「UNIDOL 2024-2025 winter」に参加する。三田祭ステージの輝きが恋しくなった方は、1度見に行ってみてはいかがだろうか。