6月30日、日吉キャンパスで「オープンキャンパス2024〜講義編〜」が開催された。去年に引き続き対面開催となったが、2日間でオープンキャンパスを行った去年と異なり、今年は「講義編」と「学生生活編」を別日程で開催する。前者では学部説明や模擬講義を、後者では在学生との懇談会を開く予定だ。

6月30日の「講義編」では、文・理・総・環・看・薬(薬学科)の6学部による学部紹介を開講した。学部ごとに、学部説明と模擬講義を計90分で行い、それぞれの教室には約400名程度の受験生が集い、大盛況となった。

 

受験生の前で講義を行う北中淳子教授(写真=提供)

文学部の講義では、北中淳子教授が登壇。医療人類学の観点からうつ病を取り扱い、うつの医療化により、社会規範や人々の経験がどのように変化したかについて授業を行った。受験生に向けて、「自然科学的な知見だけでは、精神障害のような相互作用的な現象は解明できない。文学部の学びが自然科学にもたらしうる知は、たしかにある」と文学部の魅力を語りかけた。

参加した受験生は、「文学部ではこんなことも学べるのかと驚いた。学部への解像度が高くなった」「慶應が第一志望。参加することで、勉強のモチベーションが上がった」「キャンパスを実際に歩けるのが楽しかった」と話した。一方で、「SFCにも興味があるので、1つの学部しか聞けないのが残念」との声もあった。

今後慶大は、ウェブサイト上で学部紹介の動画を公開予定であり、参加できなかった授業も視聴できる。また、慶大公式ユーチューブでは、昨年度オープンキャンパスの模擬授業も公開している。

7月7日には、残りの経・法法・法政・商・医・薬学部薬科学科の学部紹介が行われる。また、8月1日から2日にかけて「学生生活編」を開催する。参加には事前予約が必要であり、7月16日16時から申込受付を開始する予定だ。他にも、SFCでは11月23日から24日にかけて、看護医療学部では8月3日にも、独自のオープンキャンパスが行われる予定だ。

藪優果