4月21日、春の隅田川で早慶レガッタが開催された。
葉桜の生い茂る中、多くの観客が詰めかけ、レースの行方を見守った。
正午過ぎから行われた第二エイトでは、序盤から慶大が大きくリード。落ち着いたペースで順調に進み、最後は3挺身もの差をつけて見事勝利した。選手たちは白星の喜びを噛み締めた。
女子対校エイトは早大の勝利。強者早大の壁は越えられなかった。
本命の対校エイトは、途中で早大に半挺身ほど差をつけられた。食らいつくようにレートを上げ、最後4分の1挺身差まで縮めたが、わずか1秒差で敗北。惜しい結果となった。
試合後の記者会見には、早慶両大学の主将と監督が揃った。慶大端艇部の小仲監督は「選手たちは最後までよく頑張った」と健闘を称えつつ、「対校エイトの負けはチームの負け。差を実感する一秒だった」と悔しさをにじませた。
竹峰主将は、「第二エイトの結果はおめでとうの一言。みんな自信が付いたと思う」と述べた上で、「対校エイトの敗北にはまだ感情がごちゃごちゃだ。結果を重く受け止めて今後の試合で日本一を取りたい」と語った。
両大学の監督、主将それぞれの固い握手で記者会見は締めくくられた。
(飯田櫂)