10月28日、明治神宮球場で早慶戦第1戦が行われ、慶大が早大に2-3で敗れた。

慶大は、早大に2勝し勝ち点を獲得すれば、4季ぶりの優勝が決まる。26日のプロ野球ドラフト会議で福岡ソフトバンクホークスから3位指名を受けた廣瀬隆太選手(商=4)にも注目が集まっていた。

慶大の先発は、外丸東眞投手(環=2)。外丸投手はここまで防御率1.25と好投を続けている。自身5度目となる早慶戦のマウンドを踏んだ。

力投を見せた外丸投手

 

立ち上がりは、ヒットを許すも、要所を抑えるピッチングで無失点に抑える。しかし5回、6番中村将希選手(4年)が内野安打で出塁すると犠打と死球でチャンスを広げられ、1番尾瀬雄大選手(2年)のタイムリーツーベースで先制を許した。しかし後続は抑え最少失点で切り抜けた。外丸投手は7回を投げ1失点と好投した。

打線は、チャンスこそ作るもののあと一本が出ず得点できない展開が続く。迎えた最終回、先頭の4番栗林泰三選手(環=4)がレフト前ヒットを放つと、相手のフィルダースチョイスでチャンスを広げる。このチャンスで、堀井監督は1年生の村岡龍選手(商=1)を送り出す。すると村岡選手のバントが相手セカンドの送球ミスを誘い、慶大が同点に追いつく。

バントを試みる村岡選手

 

続くチャンスで途中からセカンドの守備に入っていた上田太陽選手(商=1)がレフト前にタイムリーを放ち逆転に成功した。

このまま勝ち切りたい慶大は、9回のマウンドに谷村然投手(環=4)を送り出す。しかし、7番、8番に連打をあびると四球で満塁とされ、1番尾瀬選手にこの日二本目となるタイムリーを打たれ同点とされる。なおも満塁で、代打小澤周平選手(2年)にライト前に運ばれ、逆転サヨナラ負けを喫した。

慶大が優勝するには、明日の勝利が絶対条件となる。29日も13:00から早慶戦第2戦が行われる。

(記者:鈴木廉 写真撮影:関口絢音