TwitterなどのSNSによる情報発信で親しまれる「塾生情報局」。サークルなのか、はたまた別の団体なのか、どんな人が運営しているのか…謎につつまれた情報局のあれこれを、副代表の志賀陽向さん(経4)に聞きました。
―概要を教えてください。
私達は、Twitter、Instagram、LINE等を通じて、慶應生に向けた情報発信をしている学生団体です。「慶應生にとっての情報インフラとなる」をモットーに、現在慶應生4人で運営しています。
―情報収集から発信までの過程や、その過程で大切にしていることは何でしょうか。
情報源は塾生サイトやkeio.jpなど、慶應生なら誰でも見られるものです。情報の更新を素早く察知し、伝わりやすいように整理して発信しています。
情報発信の過程では、近い将来慶應生が知らないと困ること、知っていたら嬉しいことを常に想像しています。たとえば、入学式当日の新入生にとっては「東急東横線の特急は日吉駅に止まらない」という情報が非常に重要になります。このような、場面ごとに生じる小さなニーズを想像し、先回りして発信することを心がけています。
―今春の早慶野球戦のときに発揮されたような、すばやい情報発信の秘訣は何でしょうか。
運営者も慶應生だからこその対応です。早慶戦は毎年ある行事ですが、その休講基準についてあまり認知されていません。私達は今回に限らず、どの回の早慶野球戦に関しても、不測の事態に対応するために条件の整理等を行っています。日頃の準備のかいもあって、今回の休講のようにイレギュラーな場合でも迅速に対応できました。この試合に関連する私達の情報発信は、サンケイスポーツさん等で取り上げられるなど大きな反響がありました。
―発信を通して感じる「慶應生らしさ」は何でしょうか。
慶應生はダイバーシティに富んでいると感じます。多種多様な人がいる中で、どのような情報を発信すべきか、逆に発信すべきでないかは、塾内における影響力や拡散力が非常に強いメディアである以上、慎重に検討することもあります。
―他の塾内メディアとの違いは何でしょうか。
多様なSNSの活用だと考えています。どのSNSでも基本的な影響力は変わらないですが、それぞれの媒体の強みやユーザーの傾向に合わせた発信を行うなど、細かい注意を払うことでより多くの受け手に届くように意識しています。
―他の塾内メディアを意識することはありますか。
もちろんあります(笑)。めちゃくちゃ意識してますよ(笑)。
極論、各メディアが出せる情報は変わりません。そのため、情報の入手から加工、発信までの過程でどう差別化するかが重要だと考えています。他メディアを意識するのは悪いことではなく、むしろ切磋琢磨することでもっといいものが生まれるのではないでしょうか。
―塾内最大級メディアとして意識していることは何ですか。
中には私たちのことを公式だと思っている方もいらっしゃるので、公式とみられてもいいような発信内容、文体である必要があり、そこには気を遣っています。日付などの些細なミスが塾生の将来を左右する可能性もあるため、発信内容のチェックは局内で慎重に行っています。
―今後の展望を教えてください。
まずは、慶應生に対するインフラとしての役割を果たし続けたいです。
その上で、アフターコロナでSNSメディアの存在意義が減りつつある中、様々な方面から塾生同士をつなぐ、プラットフォームのような立場を模索していきたいと考えています。
―最後に、情報の受け取り手である塾生へ一言お願いします。
わたしたち塾生情報局にご興味をお持ちいただき、最後の部分まで読み進めてくださった皆さまに、心から感謝しております。塾生情報局は皆さまの声や反応のおかげで成り立っているメディアです。これはいい、これはダメ、あれをやってほしい、運営に関わってみたいなど、どんな声も私達の今後の活動に役立ちますので、ぜひ遠慮なくお声掛けください。今後とも塾生情報局をよろしくお願いいたします。
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(鬼木元子)