4月4日から6日まで、日吉キャンパスで対面での新歓が実施された。昨年に引き続き対面での開催となり、各団体が教室での説明会や交流会を行った。今年度からチラシ配布、マスクなしでの活動が許可されるなど、コロナ対策の規制緩和が進み、本来のキャンパスライフを取り戻してきている。新入生からは、キャンパスライフに期待する声が大きい。一方、コロナの影響で、各団体は活動の方向性を模索している。
銀杏並木で歓迎ラッシュ 2019年以来4年ぶり
今年度はマスクなしでの活動に加え、チラシの配布や食事会が可能になった。銀杏並木には體育會や運動系サークルを中心に、大勢の学生が立ち並んで新入生を出迎えた。塾生代表の山田健太氏は自身のツイッターで「2019年以来4年ぶりの盛り上がりです」とコメントした。
中庭ステージはサークルの催しで賑わい、チラシを持った新入生で溢れた。新歓に参加した新入生は「高校の文化祭はコロナで全然できなかった。すごく賑わってお祭りみたい」「大学生になったと実感します」と目を輝かせた。新歓を行っていた三田祭実行委員会の学生は、「マスクなしの開催で(コロナ前が)戻ってきた印象を受ける。三田祭もこの調子で出来たら」と期待を寄せた。三味線サークル弦音巴は、昨年のオンライン新歓と変わって今年は教室での演奏メインで展開した。「実際の演奏メインだと魅力が伝わりやすい。三味線が足りなくなるほど新入生が来てくれた」と話した。
対面文化の引継ぎは難航 運営は「手探り」
一方、いまだコロナの影響も残った。コロナ以前の文化が引き継がれておらず、団体間で対面活動の模索が続くケースもある。チラシを配るテニスサークルの学生は、「引継ぎがなされていない。一から手探り状態で組み立てる形で新歓運営をしています」と苦労を滲ませた。弦音巴の学生も、「厳密には引継ぎされていない。3年生から中庭演奏のノウハウは教わったが、引継ぎというより一緒に案を考えた」と話した。