最近、「DX(デジタルトランスフォーメーション)」が話題の言葉として浮上している。大学生活でも、パソコンなどデジタル機器の使用が欠かせなくなり、ツールをどれぐらい使いこなせるかが学業活動や研究にも影響を与えている。また、教育研究目的のパソコン使用は一般的な使用とは様々な違いがある。そこで、塾生なら使えるツールと、新入生が知ってほしいパソコン利用の注意点をITCに聞いた。

そもそもITCってなに?

ITCは塾生が教育活動を円滑に行えるよう、ITインフラの運用管理を行う部署である。また、日吉キャンパスの第7校舎やメディアセンターを含め、各キャンパスに窓口を設置し利用者に向けたサービスを提供している。また、学生生活に必要となるシステムについても、主管部署と協力し、技術的な支援を行いながら実現させる役割を担っている。

塾生が教育研究活動で利用できる代表的なツールは?

慶應義塾ではいくつかのソフトウェアについてサイトライセンス(教育機関として包括的な)契約をしており、利用者に直接負担のかからないような形としている。その中でも一番よく知られているプログラムとしては、教育研究活動においてレポート作成に使うWordや表計算などに活用できるExcelなどが含まれているMicrosoft 365 Appsがある。また、パソコンのセキュリティ対策ソフトウェアであるESETも提供されている。これらのソフトウェアの一部については、keio.jp認証のメニューを通じ、「ソフトウェアライセンス取得システム」から利用が可能だ。

これに加えて、2022年9月からはWeb会議サービスのソフトウェアとして一番広く使われているZoomも同システムから申請することで、塾生であれば時間無制限で使えるようになった。

(図)塾生が使えるプログラムは文書作成ソフトからセキュリティソフトまで多岐にわたる

パソコン利用、これだけは知ってほしい

ITC本部の大貫さんは、慶應義塾が提供している多様なITインフラやサービスをうまく有効に使ってほしいと述べた。また、セキュリティ問題にも意識してほしいという。日吉ITCの中山さんは、だからこそ、例えば学内の無線LAN設定のような、手間がかかると思われる手順も、安全な利用のために必要不可欠であることを理解してもらいたいとのことだ。さらに、日吉ITCの関本さんは、パソコン利用に困ったときにはITCの窓口も利用していただきたいが、授業開始直前は混み合うため、余裕を持って準備してほしいと新入生に向けて語った。

 

(朴太暎)