少林寺拳法。名前は聞いたことはあるが、どのような競技なのか、どのような魅力があるか。今回は、50年以上の歴史を持つ理工学部少林寺拳法部に、少林寺拳法、そして本部活の魅力を聞いた。
理工学部少林寺拳法部とは
理工学部少林寺拳法部は、週2-3回、矢上キャンパスでの活動を主にしている。
「理工学部」と名前を冠してはいるが、文理関係なく所属することのできる部活であり、実際に部員の半数は文系学生である。少ない練習頻度で質の高い練習を行うことをモットーとしているため、アルバイトや勉学、他サークルの活動とも両立を可能にしており、部員の大半は実際に理工学部少林寺拳法部以外の課外活動も行なっている。(AIC(AI・高度プログラミングコンソーシアムとの兼団体を行なっている部員も!)
理工学部少林寺拳法部では、それぞれの個人がそれぞれの目的を持ち、その目的のために少林寺拳法の練習を行うことができることも、理工学部少林寺拳法部の魅力と言えるだろう。
少林寺拳法とは・その魅力
少林寺拳法は、戦後の日本の荒廃した状況を鑑みた宗道臣を開祖とし、心を鍛えるものとして中国の少林寺や柔道を融合させて創始したものである。
少林寺拳法は、その成り立ちから、相手を倒すことではなく、相手を生かし自分を守ることを重視する競技である。理工学部少林寺拳法部の現役部員は、少林寺拳法の魅力をこのように語る。
「僕自身、かつては相手への攻撃を目的とする極真空手を行なっていましたが、中学校から少林寺拳法を始めました。少林寺拳法の魅力は、力や体格によって相手を制するのではなく、技術によって相手を制することに重きを置いている点だと思います。武道の中での技が備わっている競技であると思います。」
また、少林寺拳法の練習は、2人1組で行われることが多い。そのため部員との仲が深まることも多いことも、少林寺拳法の魅力として挙げられる。
大会実績・監督の教え
理工学部少林寺拳法部は。2022年関東学生新人大会で1位を獲得するなど、大きな大会で実績を残してきた。
その実績の裏には、自身も理工学部少林寺拳法部OBであり、さまざまな格闘技を経験した小堤監督の教えがある。武道は、多くの量の鍛錬をこなすことで指導されがちではあるが、小堤監督は、身体の原理を言語化し、効率的な身体の使い方を指導することに重点を置いている。また、少林寺の技能という観点に加えて、身体の使い方そのものに関する観点で指導が行われる。その指導によって、少ない練習回数でも効率的な技能向上がなされ、多くの部員が実績を残すことができているのである。
新入生へ一言
最後に、新入生へのメッセージを聞いた。
「少林寺拳法と聞くと、お堅いイメージが先行してしまうかもしれませんが、理工学部少林寺拳法部では、締めるべきところは締め、緩めるところは緩め、楽しみながら少林寺拳法を行うことができます。理工学部少林寺拳法部ではサークル・バイトなどとの分部両立も可能です。少林寺拳法だけでなく、大学の履修や勉強に関する質問も受け付けています。少しでもご興味がありましたら、気軽にご相談ください。理工学部少林寺拳法部は皆さんをお待ちしています!」
元より少林寺拳法を行なっていた方はもちろん、身体を動かしたい方、大学で何かを始めようと思っていた方は、理工学部少林寺拳法部で大学生活を充実させるのも良いのではないだろうか。
(黛亘)