20日から22日にかけて、第1校舎123教室にて『塾生総合研究所』の展示会が開催された。
塾生総合研究所(以下:塾総)は、慶大生対象に学内情報が掲載された「リシュルート」を発行している団体だ。三田祭では、歴代の「リシュルート」と「ikor(イコル)」という冊子の展示を行った。
教室に足を踏み入れると、壁に飾られたたくさんの印象的なキャッチコピーが視界に飛び込んでくる。
毎年三田祭のために作成される「ikor」は、一つのテーマにそって部員それぞれが興味のある記事を執筆した冊子だ。花柄のクロステーブルの上には数々の冊子が並び、展示から塾総の今までの歩みがよくわかる。今年は3日間のみの展示となったが、連日多くの来場者が訪れた。
今回の展示・展示品にかけた想いを、三田祭代表の山下さん(文2)に聞いた。
「ikor」を作成する段階で苦労したことをたずねると、山下さんは「今年のテーマである『水』と、部員一人ひとりの興味分野をどう繋げるかで悩んだ」と語った。今回初めて編集作業をする部員が多く、初歩的なソフトの使い方から教えなければならずその点でも苦労したという。「困難が多い中でも、無事に完成させられてよかった」と話す山下さん。「ikor」は非常に好評で、展示2日目には予定部数をすべて配布し終わり、3日目から増刷となった。
展示に来た塾員の方からの「リシュルートまだあるんだ!懐かしい」という声や、塾生からの「リシュルートをコレクションしている」という声。「リシュルート2021」の表紙を飾ったモデルの方も、展示に訪れた。来場者の姿や、来場者からの数々の声が、山下さんはとても嬉しかったという。山下さん自身もコロナ禍で「リシュルート」に助けられた経験があり、今度は自分が困っている新入生を「リシュルート」を通して手助けしたいと話した。
展示物を手にとっていただけたことへの感謝を述べた山下さんは、今後「リシュルート2023」の来年春発行に向け、尽力していくとのこと。塾生にはぜひアンケートなどに協力をお願いしたい。
今年の春、創刊20周年を迎えた「リシュルート」。あなたが入学したてのときに手に取ったリシュルートも、塾生総合研究所の部員が心を込めて制作したものだ。この機会に見直してみてはいかがだろうか。
(大羽莉緒・佐々木日南乃・義経日桜莉)