11月20日、中庭の喧騒を抜けた院校舎354教室にて、和楽器サークル竹之会による竹之亭が開催されている。竹之会は箏、尺八、三味線を使って古典的な音楽を合奏しているサークル。今回出店の竹之亭では、和菓子やお茶をいただきながら和楽器による演奏を楽しむことができる。
竹之亭では、まず和菓子や飲み物を注文し、席で飲食しながら演奏を聴くスタイル。楽曲の演目は、新歓の際に定番曲「さくらさくら」や歌と演奏の両方を楽しめる「笛の音」など、様々な楽曲がある。楽曲ごとに楽器を入れ替え、多様な音色が教室に響き渡る。6つある客席はほぼ満席。観客は演奏に聞き入り、穏やかな時間が流れていた。また、お菓子のラインナップも魅力的だ。白玉と抹茶ラテが味わえる「第64回三田祭限定スペシャルセット」やどら焼きなど多様な和菓子、抹茶ラテやコーヒーなどホッと一息つける飲み物を揃えている。これらのメニューはサークルメンバーのみんなでアイディアを出し合って決めた自信作だそう。
数年ぶりに一般客も来場できるようになり、活気が溢れる三田祭。メンバーも気合を入れて企画に臨んでいるという。竹之会代表、小沼彩さん(経2)は「伝統的な音楽に触れる機会が少ないので、ぜひ色々な方にこの機会に演奏を聴きにきてほしい」と魅力を強調した。
今回初めて和楽器の演奏を聞いたが、曲の前には詳しい説明があり、見どころが
わかりやすい。初心者にこそおすすめのブースだろう。賑やかな中庭から少し離れた院校舎の穏やかな雰囲気の中で、美しい演奏と和菓子を楽しむひとときも一興だ。また、竹之会は12月4日江戸川総合文化センターで定期演奏会も開催する。こちらもぜひ併せてチェックしてほしい。
(吉野彩夏)