4月18日、隅田川で、今年で第79回を迎える早慶レガッタ対校戦が開かれる。昨年は慶大が早大の4連勝を阻止し勝利。今年は連勝の期待がかかる大一番となる。
レガッタというボート競技には、大きいオールを1人1本ずつもって漕ぐスウィープという形式と、小さいオールを1人2本もって漕ぐスカルという形式がある。さらにそこから、体重やクルー(漕ぎ手)の人数によって競技スタイルがわかれる。早慶レガッタ対校戦において行われるのはエイト(8人乗りによるスウィープ)というスタイルであり、3000㍍でのタイムを競う。
端艇部ボート部門副将・東海林裕太選手(経4)はレガッタの魅力について「個人の能力はもちろん必要だが、それ以上にチームとしての組織力がためされる」ことを強調する。早大と違い、慶大にはまだスポーツのための推薦制度があまり整えられていないため、大学から競技を始める人も多くいる。「いかに協調性に富み、かつ個人の能力を生かすチームを作ることができるかが試合において重要になる」という。
その重要性はもちろん、早慶対校戦に限ったことではない。慶大は持ち味の組織力を生かし、全日本新人選手権などでも男女とも入賞を果たしている。
部が現在最も力を入れているのは、新入部員をより多くすること。部員を多く獲得することで、それだけチームとしての可能性も広がってゆく。
チーム合宿所に大きく掲げられている今年のスローガンは「突破」。三大早慶戦のひとつとして、100年以上の歴史を誇る早慶レガッタに輝かしい1ページが加わることを期待したい。
(内田遼介)