慶應大学への進学が決まった皆さん、おめでとうございます!

慶大へ入学したら、すぐに履修申告期間がやってきます。ですが、大学の履修は難しくて不安……という人が多いのではないでしょうか??

そこで、慶應塾生新聞会では、慶應大学10学部の先輩から、1年生のときの時間割や履修を組む上でのアドバイスを大募集しました!

第5回は「法学部 政治学科」です。ぜひ参考にしてみてくださいね!

先輩が教える!時間割を組む時の注意点

政治学科の1年間の単位上限は48単位(外国語でインテンシブコースを選択している場合は52単位)、卒業までに全部で136単位以上を取得しなければなりません。日吉で取得した単位は三田キャンパスに移動してもすべて引き継がれるので、1・2年生の間に多めに単位を取得するのがおすすめです!無理をする必要はありませんが、ほとんどの人が単位上限まで授業を入れています。

授業には分野が設定されていて、それぞれの分野で卒業までに取得しなければならない単位数が決められています。そのうち日吉にいる2年間で取得しておきたいのが外国語科目の必修16単位、人文科学科目8単位以上、自然科学科目8単位以上、政治学科目の基礎科目8単位(うち2単位は必修、6単位は5科目の中から3科目を選択)です。政治学科目は基礎科目と系列科目とを合わせて、全部で48単位以上が卒業までに必要です。基礎科目は日吉でしか開講されていないのでマストですが、余裕があれば日吉の2年間で系列科目や演習なども少し時間割に組み込めるとベストです!

1年生は必修の授業に追加して、政治学科目の選択必修の基礎科目6単位、人文科学科目8単位、自然科学科目8単位(実験2つ+心理学など1つ)を取ることでちょうど単位上限になります。どれも日吉の授業がメインなので、1年生の間に取っておけると安心です!2年生になってからこれらの科目を履修する人も多いので、単位が余っていたり取りたい授業があったりしたら、系列科目や演習、自主選択科目などを選択しても問題ありません。

注意点としては、演習は少人数で内容も難しいものが多く、1年生が履修すると大変かもしれないということが挙げられます。授業への積極的な参加も求められ、文献講読や発表などがあることも多いので、政治学に対する知識と理解が必要となります。まずは1年生で基礎科目を履修して政治学への理解を深めてから、2年生以降に系列科目や演習に臨むことをおすすめしますが、もちろん努力次第でどうにでもなるので過度に恐れることはありません!ちなみに演習は日吉でしか開講されていませんが、必須ではないので取らないという選択をすることもできます。

また、自然科学科目は実験2つと心理学などを1つ取って8単位にする人が多いですが、心理学Ⅰ~Ⅳまでをすべて履修して8単位にする人もいます。ただ、自然科学科目は抽選になることが多く、特に心理学Ⅲ・Ⅳは倍率も高いので、実験を1つはとることになる可能性が高いです。ほかにも、人文科学科目で人気なものなども抽選になることがあるので、抽選になりそうな科目ばかりを申請するのではなく、適度に抽選がなさそうな科目も混ぜておくのが安心です。人気の地学や天文学は政治学科では自主選択科目に分類されるので、そこも注意が必要です!

(※2022年度から自然地理学が自然科学科目に追加されたため、心理学Ⅰ・Ⅱと自然地理学Ⅰ・Ⅱで8単位、実験2つと自然地理学1つで8単位を取得するというスタイルも可能となりました。心理学や自然地理学以外にも少し毛色の異なる自然科学科目の授業もあるので、実験や心理学などを取りたくない!という人はシラバスをよく探してみてください!)

法学部 政治学科の先輩の時間割①(2020年入学)

※時間割および担当教員はその当時のものです。また、インテンシブコース選択のため単位上限が52単位となっている学生の時間割です。

【おすすめ講座1】哲学Ⅰ(松井先生)

私が受講したときは音声配信のオンデマンド形式でしたが、先生が大変面白い方でした。1度Zoomでの授業もあったのですが、先生が生徒と話すことをメインとしていて雑談だけで終わりました。さらに、課題の提出が遅れても受け取ってくれたり、個別に連絡をくれたりする優しい先生です。

授業後には毎回匿名の掲示板で生徒からの質問を受け付けており、その質問に答える形で授業が発展しました。オンライン授業では珍しく、先生との対話の機会が多かったのでとても楽しかったです。動画視聴などは関係なく、学期末に課されるレポート1回だけで評価されました。文字数はほかの科目に比べたら多いかもしれないですが、かなり抽象的なことを問われるので、問いに対して答えを出せていれば何を書いても問題ないと思います。私のときは「有機体は個体か」ということについて3000字以上で書きました。私はぼーっと物思いにふけることが好きなので、お風呂に入りながらゆったりと構想を考えていました。答えのない問いに思いを巡らせることが好きな人にはおすすめの授業です!

【おすすめ講座2】言語学Ⅰ(平沢先生)

言わずと知れた大人気授業となった平沢言語。楽なことに目が行きがちですが、授業自体も大変面白かったです。先生が伝えたいことはすべての回を通して一貫しており、それがつかめれば理解は容易いです。言語学的視点から、日常的な事例を紐解いていくのが興味深かったです。最近見つけた言語学的に面白い表現なども紹介してくれました。英語についての解説もありますが、授業はすべて日本語で進みますし、出てくる英語も簡単なものなので心配ないと思います。

オンライン授業の場合は、授業時間にリアルタイムで前の週の内容から出題される小テストに答えることと、最終週にすべての講義から出題される大きめのテストに答えることが必要でしたが、どうやっても満点が取れるくらい簡単なものでした。授業時間にパソコンの前に待機するのが苦でなければ皆さんにおすすめです。

【おすすめ講座3】生物学Ⅰ(金子先生)

大変気さくで面白い先生でした!オンラインでしたが、リアルタイムで実験動画が送られてきて、授業時間内に観察シートやスケッチを提出するという形式でした。学期末課題は生物の進化を1枚の絵であらわすというものでした。美術の成績が6.5/10という壊滅的な画力の私でも、努力を評価してもらえたので問題なかったです。しっかり出席していれば大丈夫ですし、生物の知識がなくても難しくないです!久しぶりに本格的な実験に触れることができて楽しかったです。

【政治学科目の選択必修のおすすめ】

政治学科目の基礎科目は半期のみの履修でOKで、春と秋に開講されている同じ名前の科目はどちらか1つを取れば大丈夫です!春には政治学基礎が必修で入っているので、春に基礎科目の選択必修を1つ、秋に2つ履修して、合計で8単位を取りきる人が多いです。私は春に政治思想基礎、秋に政治理論基礎と日本政治基礎を選択しました。

秋の築山先生の政治理論基礎が大変面白かったのですが、課題レポートの分量が多すぎました(出したらしっかりと評価してくださるので、文章を書くのが苦でない人は全く問題ありません)。対面だとテストで評価されるので、そこまでの負担はないと思います。政治や社会の仕組み、人の行動などを論理的に知ることができるので、政治学科の生徒皆さんにおすすめできます。そのほかいろいろ意見はあると思いますが、シラバスを読んで興味を持てる内容か、知らない内容でも頑張れるかを自分で見極めるのが大切です。偏見で選り好みしないのが1番です。

法学部 政治学科の先輩の時間割②(2021年入学)

※時間割および担当教員はその当時のものです。

早起きが苦手なので一時間目に対面授業を入れないようにしました。ただ4、5時間目に対面授業を入れるとサークルに参加出来なくなることが多いので対面授業は2、3時間目に入れるのがオススメです。あとは慶大の体育の授業は珍しいスポーツも履修できるので今までやったことがなかったハンドボールの授業を履修しました。今年度も別の体育の授業を履修する予定です。

【おすすめ講座1】地域文化論Ⅰ(小針先生)

戦後の韓国の歴史から韓国の民族性や日韓関係まで学べる授業でとても勉強になりました。また成績は資料閲覧履歴と毎授業出される簡単な小クイズと学期末の1000字程度のレポートで判定され、負担も少なかったです。