慶大を志望する皆さんにエールを送る「受験生応援特集」も今回で最後。トリを飾るのは文学部教育学専攻3年生の森千晴さんです。在学中からアナウンサーとしてご活躍なさっている森さんから、受験生の皆さんに宛てたメッセージをお届けします。

 

 

――なぜ慶大文学部を志望したのですか?

まず、文学部は入学したあと2年生になる前に17種類の専攻から自分の学びたいことを選べるので、1年生のときに選択肢を広く持てるのが魅力的でした。ほかの大学だと入学時に学科や専攻を選ばないといけないところも多いと思います。大学で勉強したいことや将来やりたいことが決まっていなかったし、大学に入ってから決めたいとも思っていたので、1年生の間に一般教養の科目をたくさん取って、自分に合うものを見つけられる猶予期間があるのが良いところだと思いました。

また、私にとって受験方式が結果的に向いていました。私は比較的英語が得意だったので英語の配点が高かったのと、古文漢文が得意ではなかったので国語の試験がないところが、自分に合っていました。

ほかの場面でも、慶大に入ったことで選択肢が広がるなと感じました。体育会もスポーツ推薦がある大学と同じくらい強いところが多いです。それって一貫校の強みでもあるし、それに伴って蝮谷をはじめとして施設も充実しています。スポーツに力を入れている人が多いところも魅力なんじゃないかなと思います。

 

――受験生時代の勉強方法やルーティーンはありましたか?

とにかく家に帰らないことです。学校の授業が終わったら、軽食や水を持って予備校の自習室に行き、1人で勉強していました。予備校の授業が18時からだったので、それまでは絶対に勉強すると決めていました。

特に私は高2まで理系選択だったので社会の勉強が全然進んでいなくて、スタートダッシュが遅れていました。主に世界史が弱みだと思っていたので、自分で頑張っていましたね。

 




 

――1人で頑張り続けることは難しいことのようにも思いますが、努力を継続できた秘訣はありますか?

弱みが見つけられたら、それをつぶすように頑張れると思うんですけど、弱点を見つけるのって難しいと思います。なので、私は好きな先生とか自分に合った授業をしてくれる先生を見つけるのもいいかなと思います。高3の前期に受けていた世界史の先生が合っていなくて、もう半分終わっちゃったのに全然網羅できていないと焦っていたんです。でも後期は気持ちを切り替えて先生を変えたら、すごく自分に合っていました。それからはその先生のサイトや著書、オンライン授業などを使って勉強しました。自分に合った先生や参考書などが見つかると、自分の方向性が見えておのずとやるべきこともわかる気がします。「何をやったらいいかわからない」というのが怖いので、ひたすら信じてやり続けることが大切です。

 

――森さんなりの緊張との向き合い方や対処法はありますか?

緊張する場面って皆さん人生でそれぞれあって、私は何度経験しても緊張するので、しょうがないことだと思っています。弓道で言われていたのは「無意識をなくす」ということです。緊張していると無意識に筋肉がこわばって、物凄い力で弓を引いてしまうということがありました。アナウンサーとして初めて仕事をする日も緊張して力が入るだろうなと思っていたら、その通りになったので、できる限り呼吸をして力を抜きました。意識的に無意識をなくして、自分が緊張したらどうなってしまうのかを把握できると落ち着けると思います。

また、ルーティーンを決めるのもおすすめです。私は肩と肩甲骨の筋肉を伸ばして深呼吸をすると、肺のあたりがすっきりして呼吸がしやすくなるので、このストレッチをよくやっています。

(写真=提供)

 

――慶大のいいところは何だと思いますか?

多様性があって、いろんな人と会えることですね。付属校でもそれぞれカラーが違うし、全国いろんなところから集まっていて、それぞれみんな個性があります。入ってからもバイトやサークルを頑張る人、ビジネスを立ち上げる人、ユーチューバーになる人など、本当にいろんな人がいるのが強みだと思います。OBの方もさまざまなことをされていて、テレビ局で慶應出身という共通点で話が弾むこともあります。同じ現場に同じ大学の先輩がいるだけで支えになりますし、縦横のつながりだけでなく、直接は関係のない人との斜めのつながりまで持てるのが慶大の魅力だと思います。

 

――今年、慶大を受験する受験生にメッセージをお願いします。

迷うこともあると思いますが、慶大に入って損すること、後悔することは絶対ありません。何かしらの形で大学生活をエンジョイしている人ばかりなので、ぜひ慶大に入学して一緒に楽しみましょう!

 

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