「人を大切にする」風土
―事業分野・業務内容
味の素㈱は「グローバル健康貢献企業」を目指し、「食品事業」を筆頭に「アミノ酸事業」、そしてアミノ酸事業から派生した「医薬事業」の大きくは3つの領域で事業展開を行なっています。
業務内容は、商品の企画から開発・製造、そして物流や販売など、いわゆるメーカーとしての業務を行なっています。業務における特徴は、多くの部門に技術系と事務系の社員の両方が在籍していることです。これにより部門内で様々な視点からの検討が可能となります。検討を重ねることで、お客様に対してより価値ある商品をお届けすることを目指しています。
―社内・社員の雰囲気
食品など単価が高くない商品は、多くの人々に対して貢献できる事業である一方で、顧客が他の商品に移りやすい傾向にある領域ともいえます。
従って、安定的に成長するためには消費者の変化に気づき、それに対応していかなくてはいけません。この点で、当社には人に関心を持ち、主体的に行動を起せる社員が多いと思います。また、商品を通じてお客様の「商品のその先にある、幸せなことや楽しいこと」を考えて仕事をする風土があります。この風土も、社内に根付く「人を大切にする」という価値観から生まれていると考えております。
―求める人材
新入社員の方には将来的に多くの部門でいろいろな仕事を経験して欲しいと考えています。従って、採用時においてマーケティングや英語などに関しての特別な能力や、専門知識を重視することはありません。そのような意味では、経験不問といえます。採用時に重視する点は、今までに自分がどのような判断をし、どのような行動をとってきたかというその人の価値観などの総合的な部分です。そのため、面接を重視した採用を行なっています。
―就活生へのアドバイス
最近では多くの対策本も出ており、あたかも就職することがゴールのような感覚に捉われることもあるかと思います。しかし、会社とは就職後に30数年通うかもしれない場所です。小手先の技術や自分を偽ることは、将来の苦痛になりかねません。自分の本音に立ち返り、心から興味や意欲の湧くフィールドを選択することが大事なのではないかと思います。
聞き手=坂元伸光