トレンドの最前線にいる方から、トレンドについて学ぶ連載企画「大学生のためのトレンド講座」。第4回目となる今回は、人々に健康をお届けする食事管理アプリ「あすけん」(株式会社asken)の広報担当である、多田綾子さんに話を聞いた。夏に向けてダイエットをしたい学生も多いだろうが、私たちはどのようなことに気をつけてダイエットを頑張ればよいのだろうか。
「ダイエット」を始める前に
そもそもどんな人にダイエットは必要なのだろうか。実は健康上の理由でダイエットが必要な人には明確な基準があると多田さんは話す。
「健康上、ダイエットが必要なのは、BMIの数値が25以上、すなわち「肥満」に当てはまる人です。肥満度が高いと病気になる可能性が高くなるためダイエットをした方が良いですが、それ以下のBMIの人は本来であれば無理にダイエットをする必要はありません」
最初から自分は太っていると決めつけてしまい、無理なダイエットをして体を壊してしまう人は多い。とはいえ、大学生が「痩せたい、少しでもきれいなスタイルになりたい」と思うのは自然なことだ。では次からいよいよ、そのような大学生が取り組むべきダイエットについて聞いてみよう。
気になるあのダイエットについて
皆さんはダイエットと聞いて何を思い浮かべるだろうか。思うように体重が減らず、延々と食事制限と運動を続ける生活を思い浮かべ、憂鬱な気分になる学生も多いだろう。頭をよぎるのが、「一日一食」や「プチ断食」といったものだ。
これらのダイエット法は一見画期的であり、短期間で効果を得られそうだ。なにより実際に成功したという声も聞く。しかし、そこには落とし穴があるのだと多田さんは語る。栄養の偏りももちろんそうだが、多田さんはこう続ける。
「無理をして一気に体重を落とすと、その後の体重の維持が大変です。一日一食やプチ断食では、一度目標体重を達成してしまうと気が緩んでリバウンドしてしまうことが多いです。食事制限だけの急激な減量では、体脂肪と一緒に筋肉量も減ってしまいます。そこでリバウンドすると体脂肪だけが増えて、これをを繰り返すうちに、痩せにくい体になってしまうと言われています」
減量する体重は1カ月に1〜3キログラムを目安にし、筋肉量をキープしながら、正しい生活習慣を身に着けて、徐々に体重を減らす方がおすすめだと多田さんは語る。
正しいダイエット
では私たちはどのようなダイエットをすればよいのだろうか。まず意識するのは、やはり食事と運動のバランスだ。摂取カロリーは無理に減らそうとせず、ビタミン・ミネラル・タンパク質などの重要な栄養素を中心にバランスが取れたものにする。大切なのはそれらの栄養素をなるべく食事から摂取することだ。学生などの若い人がついつい頼ってしまうサプリメントや野菜ジュースなどの栄養補助食品について、多田さんは次のように語る。
「サプリメントは食事の代わりになるものではなく、あくまで補助的なものです。食生活を整えて、自然のものから栄養を取るように心がけてください。また、野菜ジュースには糖分が多く含まれているものもあります。飲みすぎると糖分も同時に多く摂取してしまう恐れがあるため、気をつける必要があります」
次に運動について、多田さんのおすすめはウォーキングだという。
「体脂肪を燃焼させるには、有酸素運動がおすすめです。一番簡単なのはウォーキングですね。普段の通学の時に、一駅前でおりて歩いたり、エスカレーターを使わずに階段を使うなど、ちょっとした工夫で歩数を増やすことができます。日常生活の中で歩くことを意識するといいですよ」
大学生が気をつけるべきこと
特に一人暮らしをしている学生は食事も自分で何とかしなければいけないため、食生活に乱れが出やすい。
そんな学生たちに、多田さんは次のようなアドバイスを送る。「はじめから完璧な食生活を目指す必要はありません。まずは朝ごはんをしっかり食べること。朝食は体のスイッチをオンにし、健康な食生活の最も基本となるものです」
自炊についても多田さんは、慣れないうちは無理する必要はないと語る。
「不足しがちなビタミンも、コンビニやスーパーで売られているカット野菜などを活用すれば手軽にとり入れることができます。無理して完璧を目指して挫折するよりも、自分のできる範囲で少しずつ工夫をすることが続けるコツです」
あすけんから塾生へ
最後に多田さんから、ダイエットに役に立つあすけんのアプリについて話を聞いた。
「あすけんのアプリには、ダイエットを楽しく続けるための工夫がたくさんあります。例えば毎日の食事を分析し、摂取した栄養素をグラフにより明確化します。そうすることで自分に足りない栄養素が洗い出され、ゲームのように、足りない栄養素を満たしたくなる、というユーザーの声もあるんですよ」
アプリではさらに、『未来』という栄養士のキャラクターが毎日の食事バランスに点数をつけ、親身にアドバイスをくれる。
「未来さんは結構点数が辛めで(笑)、100点を取るのはかなり難しいんです。点数が低すぎると泣き顔になったりするので、ユーザーさんも、未来さんを笑顔にしようと頑張るモチベーションにもなっているようです。塾生のみなさんにも、ぜひ試していただきたいと思います」
わかっていたつもりになりやすい「正しいダイエット」。ダイエットに興味を持ったら、あすけんのアプリも使って是非チャレンジしてみてほしい。
(廣野凜)