イギリス王室のヘンリー王子は、11月2日に行われたラグビーW杯決勝戦観戦のため来日。観戦前に品川区のパラスポーツ専用の体育館、パラアリーナを視察した。パラパワーリフティングの山本恵理選手の案内の下、ヘンリー王子はパラスポーツの選手たちを激励し、施設に集まった子どもたち、塾高生、慶大生とともにパラスポーツを見学した。

パラ競技強化のために昨年建設されたパラアリーナでは、車いすラグビーとボッチャ、パラパワーリフティングの選手が練習していた。王子は各競技の選手と握手し、目線を合わせて話した。
日本のパラ競技についてヘンリー王子に尋ねられた山本選手は、「前回のリオデジャネイロパラリンピックでは、日本人選手は金メダルを獲得できませんでした。東京パラでは日本に金メダルが必要です。金メダルの有力候補とされる競技は、車いすテニス、車いすラグビー、ボッチャなどです」と流ちょうな英語で説明した。

ヘンリー王子と会話した中学1年生の大日方颯花さんは「ラグビーのことを聞かれました。内容を全て理解することはできなかったので、英語をもう少し勉強しておけばよかったです」と話した。
また慶大から参加した金森悠馬さん(経3)は「王室の方ということでお話をする前はかなり緊張しましたが、非常にフレンドリーな方だったのでお話ししやすかったです」と話した。
いよいよ来年に迫った東京パラリンピック。日本人選手の活躍に期待が高まる。

(塚原千智)