6月1日、すでに明大の優勝が決まった中、令和初の華の早慶戦が開幕した。「早稲田に連勝して優勝」。今季のこのチーム目標を達成すべく、慶大野球部は早大と熱い戦いを繰り広げた。

 

vs早大 1回戦

一回戦、先発の髙橋佑(環4)は3回まで無安打無失点に抑える。3回裏、下山(商1)の内野安打などで作ったチャンスから郡司(環4)の犠打で1点を先制。だが4回、三塁走者・瀧澤にホームスチールを決められ、早大に1点を返される。
その後さらに1点を勝ち越されて迎えた7回、柳町がリーグ戦通算100安打目となるヒットを放ち、スタンドが歓喜に沸いた。その後打線が繋がり同点に追いつくも、8回にソロ本塁打を打たれ、2―3で敗北した。
「早稲田に連勝を目標にやってきただけに、悔しい」と大久保監督は試合を振り返った。左安打を放ち史上33人目の偉業を達成した柳町(商4)は「あと一本というところで苦しんだので、嬉しい。まだ早慶戦は終わっていないので、残りも全力で駆け抜けたい」と語った。

 

vs早大 2回戦

翌2日の二回戦、先発の木澤(商3)が初回から自己最速の154㌔を投げるなど圧巻の投球を披露。3回表、柳町の二塁打で2点先制、その後中村(環4)の本塁打でさらに3点を追加する。
8回裏で早大に1点を返されるも、5―1で勝利。「木澤がベストピッチングに近いものを出してくれた」と大久保監督は評価した。木澤投手は自身の投球について「内容としてはできすぎだった。早稲田に二連敗だけはできないと思っていたので勝ててよかった」と振り返った。

 

vs早大 3回戦

翌3日の三回戦、先発の髙橋佑と早大・早川が投手戦を繰り広げた。3回裏、下山が先制打を放ち、7回裏に髙橋佑が適時打で1点を追加。髙橋佑は今季初完封を成し遂げた。
2―0で勝利し、4つ目の勝ち点を獲得。慶大は2位でリーグ戦を終えた。「早稲田から勝ち点を取ったことが非常に大きい」と大久保監督は試合を振り返った。髙橋佑投手は「ロースコアの展開にしなければいけないと感じていたので、思ったような試合運びができてよかった」と喜びを語った。

 

今季を振り返って

春季リーグ戦について、主将・郡司はこう振り返った。「6季連続勝ち点4という戦績は歴史を振り返ってもなかなかないことだと思う。明治戦も、負けるべくして負けたという感じではないので、勝ち点5を取れない弱さをしっかり受け止めて過ごしていきたい」。秋季は郡司選手などの4年生にとっては最後のリーグ戦となる。秋の活躍にも期待だ。

(常石萌恵)

[wds id=”56″]