日吉から電車で約40分、日々多くの人でにぎわう「新宿」。最近は外国人観光客の姿を見かける機会も多くなった。そんな新宿で我々は「インスタ映え」する2件の店を訪ねた。

JELLY JELLY CAFE

最初に向かったのが新宿駅南口から大通りを進み、路地に入って歩くこと約5分、ビル3階のJELLY JELLY CAFEである。

数多くのボードゲームが並んでいる

入り口のドアを開けると、目の前の棚一面にボードゲームが待ち構えていた。JELLY JELLY CAFEは、世界中の様々なボードゲームを楽しむことができるカフェだ。例えば、平日13時から18時までのデイタイムでは、1500円でワンドリンクが付き最大5時間まで遊ぶことができる(土日祝日は2000円)。更に追加料金1000円を支払えば、23時まで遊ぶことができる。

来店する人の多くは純粋にボードゲームを楽しむことが目的のようだ。その一方で、最近は友達とのコミュニケーションを楽しみながらボードゲームをする人も増えている。

店員さんおすすめのボードゲーム

店員さんによると、そんな人におススメな、会話をしながら手軽にできるボードゲームがあるという。私たちはそのうちの1つ「ゴモジン」いうボードゲームをやってみた。これは、漢字2文字とひらがな3文字でお題を相手に言い当ててもらうゲームである。限られた時間内に、お題の言葉を別の言葉で言い表すのは想像以上に難しかった。それだけに、伝えたいお題を相手が当ててくれた時は嬉しさや、優越感を味わうことができた。初めは1個だけをやるつもりだったが、楽しくなって他にもいろいろなボードゲームで遊んでしまった。

都会の喧騒から離れてゆっくりしたいと思ったら、ぜひJELLY JELLY CAFEに行ってみることをお勧めする。家にいるような気分でくつろぎながら、ボードゲームの世界に入り浸ってしまうだろう。

inSPYre

子どもの頃、スパイに憧れた経験はないだろうか。映画や小説の題材としても広く親しまれているスパイ。物語の中の彼らの活躍に、胸躍らせた人も多くいることだろう。

二回目に訪れたのは、そんなスパイになりきって遊べるレジャー施設「inSPYre」だ。

JR新宿駅東口から歩くこと約5分。歌舞伎町一番街をまっすぐ進み、広場にある「HUMAXパビリオン新宿歌舞伎町」の6階にinSPYreはある。

暗い雰囲気が漂う店内

私たち客は、スパイとして敵組織のアジトに潜入する。遂行すべきミッションは2つ。敵アジト内で進行中の悪事を阻止すること。そしてもう1つ、アジト出口の暗証番号を入手して脱出すること。制限時間は10分と、かなり短い。

「一発で脱出できる人はいない」と店長の吉田さん。2回目以降に脱出できる人も、全体の1割ほどだそうだ。実際、私たち記者も3回挑戦してみたが、3回とも失敗に終わった。

脱出を成功させるには、何回もプレイすることが必要不可欠だという。また、複数人で来ている場合は、チームとしての力も試される。役割分担をしっかりすることが攻略のポイントだ。

壁には不気味なマスクが並んでいる

「プレイしたあとに話し合いをして、PDCAサイクルを回すことが大事」と吉田さん。PDCAサイクルとは、Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)を繰り返して行うことを指す。ただ楽しむだけではなく、現実社会でも役立つスキルが身につきそうだ。

1プレイは980円で、開店時間は11時~翌朝5時(ラストゲーム4時30分)。0時~閉店までの間、何回も遊べるミッドナイトパスもある。客層は幅広く、カップルや仕事帰りの会社員などさまざまな客が訪れるという。スリル満点の体験がしたくなったら、新宿でinSPYreを訪れてみるのはどうだろうか。