6月24日、代々木第2体育館で第65回早慶バスケットボール定期戦が行われた。満員となった会場では、白熱した試合展開に大きな声援が飛び交い大変な盛り上がりを見せた。終始早大に圧倒された女子は48対129で敗れたが、男子は86対69で勝利した。通算成績は女子が26勝25敗、男子が32勝33 敗。
女子戦は、リーグ戦1部の早大がスピードのある攻撃で3部の慶大を翻弄した。慶大は、C三宅(商2)が1対1で果敢に攻めていき17得点を上げ、G藤本(環3)も速いドリブルを武器に12得点と健闘した。しかし、早大はオールコートでのマンツーマンディフェンスで慶大を苦しめた。4Qでは速攻で点数を重ね、終始早大がリードのまま試合は終了した。
男子戦は、終始リードを保った慶大が、最終的に17点差をつけて早大に勝利。昨年の早慶戦敗北の雪辱を果たした。
慶大は主将のG加藤(経4)の指示を中心に早いパス回しからチャンスを作り出し、2QにはF小林(総2)が連続3Pを決める活躍を見せ、リードを広げていく。また、この日先発に抜擢されたF鈴木(政3)は、春のトーナメントで敢闘賞を取った早大のF近森とのマッチアップだったが、近森を19得点に抑えるディフェンスを見せた。インサイドでは205センチの身長を活かしたC岩下(総1)の存在が大きく、リバウンド争いで優位に立った。また、岩下はリバウンドのみでなく4本のブロックも見せる活躍を見せた。
試合は、3Q序盤で早大に追いつかれたものの、加藤がルーズボールを受けての速攻を決めてバスケットカウントを奪い、再び流れを慶大に呼び戻して逃げ切った。
佐々木HCは試合後、「トーナメントと新人戦で結果が出ていなかったから、4年生は相当な気持ちで戦ってくれたので、それが良い結果に繋がった」と話し、主将の加藤も「トーナメントが終わってからの1カ月弱が本当に長く、シーズンが始まってからずっと『早稲田にだけは負けたくない』と言ってきた」と、念願の早慶戦勝利に安心した表情を見せた。「リーグ・インカレのトップの目標に軸をぶらさないようにしたい」と話す鈴木や「もう一度インカレ優勝を目指して夏は頑張ります」と話す佐々木HCの言葉通り、今後の慶大バスケ部の活躍に期待したい。