58回関東大学バスケットボール選手権大会が代々木第二体育館などで行われた。5月26日から31日にかけて、慶大も出場し、40年ぶり5回目の優勝を果たした。MVPには副将の小林(総4)が選ばれた。
初戦の国際武道大に続けて早大、中大に勝利。中大戦では入りの悪さという課題が残ったものの、準決勝進出を決めた。準決勝では法大に快勝し、決勝では昨年インカレで戦うことができなかった東海大との接戦を制し見事優勝した。
準決勝 序盤から好調 法大に完勝
【慶大80―61法大】
前日の中大との試合とは打って変わり、入りの良さが勝敗を左右した。スタートから岩下(環3)のバスケットカウント、小林の3Pが決まり、その後も速攻で法大と21点差をつけて前半を終了した。
後半開始後、慶大の足が止まり、ミスが重なる。その間、法大は勢いを取り戻し、点差が縮まる。しかし、4Qで酒井(環3)のオフェンスリバウンドから主将田上(環4)の3Pが決まり、慶大がペースをつかんだまま試合終了。80―61で慶大は勝利を飾った。
田上は試合を振り返り、「自分たちのペースで試合を運べたが、慎重になりすぎてプレイでミスを続けてしまった」と語った。
決勝 「自立からの勝利」 優勝を決める
【慶大95―93東海大】
東海大が先制したものの、最後まで両者譲らない試合展開となった。
先制を決めたのは東海大。古川や満原らの東海大の攻撃に苦戦し、開始5分で一気に4―13と点差を広げられた。さらに田上のファウルが3つにかさんだこともあり、東海大のリードを許したように思われた。しかし、小林のミドルドシュートや3Pで6点差にまで抑え、二ノ宮が3Pを決めるなどして、逆転を果たす。一方で、東海大も3Pなどで応戦し、両者一歩も引かず、前半は慶大の1点ビハインドで終了した。
後半は、スタートから東海大に得点を許すも、田上、小林の連続シュートで再び流れを引き寄せる。加えて二ノ宮がスティールから得点を重ね、続いて岩下が豪快なダンクシュートを決める。この時点で、慶大は11点差をつけた。しかしここで東海大が息を吹き返し、点差は2点まで縮まる。残り7秒で小林がフリースローを外し、東海大に逆転のチャンスを与えてしまうも、相手のレイアップを岩下がブロック。追加点を許すことなく、95―93で慶大は優勝をおさめた。
最後のブロックについて岩下は「3Pでくると思ったら、レイアップできたので、跳んだだけです。本当に無心でした」と語った。
「今大会の優勝がインカレ2連覇への試金石なんですよ」と佐々木HCが語るように、『自立からの勝利』というスローガンが引き寄せた勝利だったと言えるだろう。