ラクロスの第17回全日本クラブ選手権が、江戸川区臨海球技場などで12月9日から17日にかけて開催された。98年以来日本一から遠ざかっている慶大ラクロス部は、一回戦の北大戦を苦しみながらも勝利。だが、準決勝で強豪クラブ・DESAFIOに延長戦の末敗れ、涙を呑んだ。優勝は、2大会ぶりにVALENTIAが果たした。
▼一回戦 ○
【慶大13―9北大】
悲願の日本一奪還へ、慶大の初戦の相手は北大。だが慶大は、悪天候もあり序盤から苦戦を強いられる。1Qから北大はオフェンスが成功し、立て続けに2点を奪う。慶大はすかさず逆転するが、追いつかれて1Qを終えるという序盤から激しい試合展開になる。
均衡が破れたのは3Q。MF白井(経4)らが立て続けにゴールを奪い、一気にリードを5点に広げる。4Qには日本代表のAT継(医3)のゴールも決まり、どうにか北大を振り切った。
ただ、勝利したとはいえ前半はほぼ互角の展開。AT岡田主将(経4)は「明日の準決勝は今日の勝利に浮かれず、気持ちを抜かずに戦って行きたい」と語り、気を引き締めていた。
▼準決勝 ●
【慶大9―10DESAFIO】
慶大にとって2年ぶりの決勝進出をかける戦いは、AT堀池(理4)のゴールで慶大が先制して幕を開けた。以後3Qまでは点の取り合いになるものの、慶大は一度もリードを許さないまま2点リードで最終4Qへ。
しかし、慶大はここでリードを守りきれない。2点を一気に追いつかれ、土壇場で試合を再び振り出しに戻されてしまう。AT倉本(経3)のゴールで勝ち越すが、残り30秒で痛恨の同点弾を許し、勝負は先に得点したほうが勝利する延長戦へ。
そしてここで慶大はチャンスをいかしきれず、延長2Q、DESAFIOに悔しいVゴールを喫し、敗退が決まった。
これで慶大は、8年連続で日本一を逃すこととなってしまった。「自信もあったので悔しい……」とは岡田主将の弁。慶大の06年の戦いが、ここで幕を下ろした。