野球早慶戦の主役は野球部の選手たちかもしれない。ただ、その選手たちを全力で応援している人たちの存在も忘れてはいけない。その一人が、應援指導部チアリーディング部責任者の酒井里菜さん(政4)だ。

 

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―チアリーディングを始めたきっかけは。

毎日必死で練習している選手たちが一番輝く場所が試合です。そこで一番近い存在として支えられるのはすごい役目。純粋にそんなことができるチアという存在に憧れて始めました。

 

―今年、責任者としてチームをまとめるうえで心がけていることは。

今年のスローガンが「Be a challenger」なんですけど、私たちの活動は目に見える成果はあまりないんです。その分、現状維持などではなく自分たちから積極的に挑戦していきたい。そしてまずは4年生から積極的にやっていこうと話しています。

 

―人を応援することへのこだわりは。

応援される立場として、何もない人に応援されても何の力にもならないと思っています。だから練習ではすごく努力しています。練習などを通して選手の大変さを理解したうえで応援することが大事です。あとは知識。スポーツのことを何も知らない人が応援するってちょっと違うなと思うんです。知識とスキルを得るためにしっかり努力した上で応援していきたいです。

 

―部員が着用するユニフォームについて。

ユニフォームもお客さんが楽しめるポイントかもしれないですね。色々な種類のユニフォームがあります。早慶戦の時に着るユニフォームは決まっているわけではないので、当日どんなユニフォームなのか楽しみにしてもらえたら嬉しいです。

 

―早慶戦の魅力とは。

早慶戦は、スポーツの試合だけど「慶應」を感じられる場だと思います。友達同士ももちろんだし、知らない人とでも、慶應が点をとったらみんなで肩を組んで「若き血」を歌う。そういったところで慶應を感じてもらえればいいなと思います。

 

―チアとして注目してほしいところは。

チアは踊るだけじゃなくて、お客さんの間を歩いて声をかけています。お客さんへの声かけは、決まっているわけではありません。人によっては選手の魅力を説明している人もいるし、野球部の状況を解説している人もいる。チアが言っていることに耳を傾けてもらえると楽しいかもしれないです。

 

―新入生へ応援のレクチャーを。

前にあるステージの横に「本日の見本」というたすきをかけていて、普通のメガホンより大きなメガホンを持っているチアがいます。その人が、動き方や回し方を手本としてやってくれているので、その人を見て真似してくれるといいんじゃないかなと思います。

 

―読者へメッセージをお願いします。

私たちは本気で慶應のつながりを体感するために、毎日練習しています。絶対後悔させません。ぜひ来てください。

(聞き手=鈴木里実)





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