長野県出身で、スピードスケートは物心が付く前から身近にあったという菊原魁人さん(環4)。「スピードスケートは、努力の結果がタイムに出るスポーツなので、自己新のタイムを更新したときに、前の自分を超えられた、とやりがいを感じる」という。
1周約111メートルのトラックを四人ずつ滑り順位を競うショートトラックと、1周400メートルのトラックを二人ずつ滑りタイムを競うスピードスケートの2部門から構成されるスピードスケート。その魅力について、「ショートトラックでは、抜いたり抜かれたりするので戦略的な部分、スピードスケートでは時速60キロというスピードや迫力のあるスタート、タイムを競うので己との戦いという面だ」と話す。
スピードスケートは、冬季オリンピックにおいて、個人種目の他、三人1チームでタイムを競う、チームパシュートが採用されている。
今回の平昌オリンピックについて菊原さんは、「個人においても、団体のチームパシュートにおいても、日本の女子選手の活躍が見どころだ」と話す。チームパシュートでは、三人全員がレース中に先頭にならなければならないというルールがあるが、隊列の順番をいつでも変更でき、後続の選手の空気抵抗を減らしながら滑走するため、順番を変えるタイミングなど、三人の意思疎通が重要だ。また、1周ごとの所要時間のことを指すラップが落ちないかどうかを見ることでその選手の実力がわかる。強い選手は終盤もタイムが落ちないのだ。また、スピードスケートのコースのインとアウトが変わる際、後ろの選手は前の選手を追いかけられるので有利だと言われている中、差をどう縮めていくのかも見どころだそうだ。
順位だけではない駆け引きや、選手の己との戦いという面に注目してはどうだろうか。
(澤井祐佳)
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