SFC研究所は先月22日、23日に研究発表イベント「SFC Open Research Forum(ORF) 2017」を東京ミッドタウンで開催した。研究成果を社会に還元し、産官学連携にさらなる発展をもたらすことを目的としている。22回目となる今年は108の出展団体による約220のプログラムが紹介された。
今年のテーマは「LAB IS THE MESSAGE 実験する精神」。研究者は「ないものは、つくる」という態度で実社会の現実問題に向きあい、実験をおこなう。ORFはそのような実験のありようを公開し、「世に問う」場所としての役割を果たす。
研究会では学生が主体的に研究テーマを定めるため、展示には今年の学生の関心が表れている。今年話題になったIoT(モノのインターネット)技術や3Dプリンターの活用技術などが多く見られた。
高汐一紀研究室ではユーザーとの交流を通して性格を変化させるロボットを開発している。ユーザーの態度を支配と服従、拒否と保護の2つの尺度から分類。その分類に基づいてロボットの性格が変化する仕組みだ。今後ロボットの普及が予想されるなか、愛着をもちやすくするシステムとして期待される。
また、セッションも催され、活発なディスカッションや質疑応答が行われた。