関東大学サッカーリーグの後期日程が開幕した。前期に降格圏まで沈んだ慶大は、第15節までを終えて10位と、依然として苦しい戦いが続いている。
 
後期の開幕戦となった第12節、日体大との対戦は0―0で勝ち点1を分け合う結果となった。序盤からお互い拮抗した展開となる。終了間際に日体大に決定機を作られるも、枠外にシュートが外れ難を逃れる。
 
後半も相手の攻撃に対し、徹底した守備で得点を許さない。しかし、相手の守備の堅さもあり、チャンスをものにできず、両校無得点で試合終了となった。
 
第13節は法大と対戦し、2―1で勝利した。立ち上がりはボールを支配される苦しい展開になるが、カウンターから得点を狙う。FW池田(総4)のポストプレーからチャンスを演出し、MF渡辺夏(総4)が先制点を奪う。主導権を握りたい慶大だったが、法大に個人技から突破を許し、同点に追いつかれる。
 
後半、法大にボールを支配される我慢の時間が続く。しかし、終了間際、途中交代のMF渡辺恭(商4)がMF近藤(総4)のクロスに合わせて決勝点を奪い、9試合ぶりの勝ち星を挙げた。
 
第14節、連勝を目指した慶大だが、専大と対戦し1―3で敗北した。
 
前半、相手のパスワークに対し後手に回った慶大はラインが下がり、不用意なファウルからセットプレーで2点のビハインドを背負う。
 
後半、巻き返しを図る慶大は混戦からFW池田がゴールを奪う。畳みかけたい慶大だが、相手のカウンターで失点を許しリードを広げられる。最後まで諦めない姿勢を見せるが追いつけず、試合終了。勝ち点を得ることが出来ず、課題の残る試合となった。
 
第15節は、東国大に2―3で敗北した。開始1分でフリーキックを得た慶大は、MF近藤が放ったシュートのこぼれ球にFW池田が反応して押し込み、先制点を奪う。相手の強力なFWに仕事をさせず試合を有利に支配し、前半を折り返す。
 
しかし後半、カウンターからゴールを奪われ、同点に追いつかれる。ここから一気に東国大のペースになり、東国大の攻撃陣の猛攻で2点目、直接フリーキックで3点目を失う。終了間際にFW田中健(法4)が鮮やかなミドルシュートを決めるも時すでに遅し。今回も勝ち点を得られなかった。
 
須田監督は試合後「前節と同じパターンで失点しているのが問題。守備の練習あるのみ」と語った。1勝はしたものの12チーム中10位と下位に沈み、残留争いが激化している。
(好村周太郎)