「CEATEC JAPAN 2017」が今月3日から6日にかけて、千葉県の幕張メッセにて開催された。
CEATECは2000年にITやエレクトロニクス技術の展示会として始まり、数多くの国内外の企業が最新技術を競ってきた。しかし895団体が出展し、20万人が来場した2007年をピークにその後は減少傾向を辿ったことで、昨年よりコンセプトがCPS・IoTエキシビションとなり、再スタートを切った。CPSとは実世界の様々なデータをセンサーで収集、分析し新たな情報価値を生み出して社会問題の解決に役立てるというもので、あらゆるモノをインターネットに繋いで生産性の向上などを目指すIoTとともに今注目されている概念だ。
今年度は23ヶ国から667団体が出展し、再び勢いが増しつつある。製造業だけでなく金融など幅広い業種が参加し、ベンチャー企業の出展も多くみられた。慶應からも2団体が出展し、桂研究室は「サーモグローブ」を展示した。これは、装着すると遠くにいる人にも温熱感覚を伝えることができるというものだ。またハプティクス研究センターは、人間の持つ力触覚機能をロボットに実現させたリアルハプティクス技術を展示した。
今年は出展者数・登録来場者数ともに昨年を上回り、多くの来場者で賑わった。