学生生活には本が欠かせない。教科書や参考書、旅行ガイド、小説に漫画に雑誌。そんな我々の強い味方が、生活協同組合――生協である。

先月21日、生協三田書籍部がリニューアルオープンした。書棚や床材などの改装にくわえ、売り場のレイアウトや品ぞろえも見直された。

壁面と中央の書棚は30センチ高くなり、より多くの商品が並ぶようになった。一方、書棚の手前には大きな平台が設置された。平台は話題の本や大型の書籍が並べられるほか、ミニフェアの開催にも使われる。

商品ラインナップの面では、勉学に関わる書籍を強化した。これまでは就職活動関連など実用的なものが前面に出ていたが、法律関係や人文系などの専門的な本も多く取り扱う。学部生だけでなく、大学院生や教員にも役立つように変化した。それに合わせてレイアウトも改良し、専門書を見えやすく手に取りやすいように配置した。

店舗の雰囲気としては、入口の照明が増えたことや床材が木目調のものに替わったことでより明るくなった。書棚は高くなったものの、手前に平台が置かれているため圧迫感はない。全体として、これまでより開放的で広々とした印象を受ける。

生協三田書籍部店長の山川夏代さんは、今回のリニューアルについて「普通の本を普通に並べるのではなく、遊び心を取り入れて、皆さんの知的好奇心をくすぐれる店を目指しています。気軽に遊びにくる感じで利用してください」と話した。
 
生協の魅力は学内の書店として要望に応えられることだ。「読みたい本や見てみたい本をぜひ要望してください。皆さんに役立つよう品ぞろえをしていきます」

新学期に入り、新しい教科書や参考書を買う機会も多いだろう。インターネット通販で購入する学生も多いが、生協には大きな利点がある。「生協の書店は、組合員証を持っていれば1割引で利用できます。これを使わない手はありません」と、山川さんは力強い笑顔を見せた。

これまで生協をよく利用していた人はもちろん、これまであまり利用してこなかった人も、教科書を買うだけでなく、ぜひ店内を見て回ってほしい。知的好奇心をゆさぶられる発見がきっとあるはずだ。三田キャンパスの端っこで、生協は今日も我々の強い味方でいてくれる。
(新山桃花)